Was It All Worth It - Queen 和訳
アルバム「The Miracle ザ・ミラクル」1989年から、邦題「素晴らしきロックン・ロール・ライフ」の「ワズ・イット・オール・ワース・イット」です。
(発音すると短いのに、カタカナにすると長いですね)
日本語で40歳といえば、「不惑」といいますが、実際は「ミドル・クライシス」なんて言葉もあるように、人生の折り返し地点に立って、迷いが多い時期です。
本当にこのままの人生で良いんだろうか?と。
ことフレディに至っては、この「ザ・ミラクル」制作時にはエイズを発症しており、実質的に死の宣告をされたわけですから、自分の人生に、自問自答するのも自然です。
ファーストアルバムにある「ライアー」では、理想と本能、どっちの人生を選ぶか葛藤した挙句、自分の欲求に従う方を選んだので、歌詞の通り「godforsaken life 神に見放された人生」と評しているのだと思います。
ちょこっと補足。
歌詞にある
"We went to Bali, saw God and Dali"
直訳:私たちはバリに行き、神とダリに会った。
なんでバリ島に、スペインの画家のサルバドール・ダリがいるんだ、と思いますが、おそらくバリの「サンヒャン ドゥダリ」という、神が降臨というか、人に憑依した伝統儀式(ケチャの原型)のことと、画家のダリをかけているのかと解釈しました。
ちなみにインドネシア語で「dari ダリ」は、名詞じゃなくて、英語の前置詞"from"と大体同じなので、単語そのものに深い意味はないと思います。
それと、"bloody"は、イギリス英語の独特の言い回しで、アメリカで言う"hell"みたいな、強調したいときに使います。
▼ワズ・イット・オール・ワース・イットの音源。
オフィシャルの動画は、途中で目々連(妖怪)みたいな画像が出るので載せません。
目がいっぱいあるやつは、個人的に苦手なんです。
Was It All Worth It 和訳
What is there left for me to do in this life
僕の人生にやり残したことはないだろうか
Did I achieve what I had set in my sights
今の僕は、かつて目指した頂点に立っているのか
Am I a happy man or is this sinking sand
僕は功を成し、満ち足りた男なのか、
それとも、運命という流砂に呑みこまれているだけか
Was it all worth it,
本当にこれで良かったのか
was it all worth it
全てを賭けた意味はあったのか
Yeah
now hear my story
聞いてくれ
let me tell you about it
僕に何があったのかを話すから
We bought a drum kit blew my own trumpet
仲間を集めてドラムセットを買って、バンドを組んで
自画自賛できるまでになった
Played the circuit thought we were perfect
世界中を演奏して回った
必要なことは全部やったんだ
これ以上の完璧はないと思えるくらいに
Was it all worth it
僕の人生はこれで良かったと言い切れるだろうか
Ooh,Giving all my heart and soul and staying up all night
粉骨砕身のうえ魂も捧げ、夜も寝ずに徹した対価が
Was it all worth it
それに見合った人生だろうか
Living breathing rock'n'roll a godforsaken life
呼吸するようにロックンロールを歌い、神の教えに背いてまで
Was it all worth it,
僕の人生は何だったのだろう
was it all worth it,
果たしてその価値はあっただろうか
all these years
僕の歩んできた日々に
Put down our money without counting the cost
後先も考えず、採算も度外視で大金を費やした
It didn't matter if we won if we lost
成功とか、失敗とか
見返りなんて気にも留めなかった
Yes we were vicious,
そう、僕たちは常軌を逸していたし
yes we could kill
そのためなら何でも出来た
Yes we were hungry
ひたすら貪欲で
yes we were brill
飛ぶ鳥を落とす勢いだった
ha ha!
ハハハ!
We served a purpose like a bloody circus
僕たちは真剣に、大騒ぎの道化芝居を演じたんだ
We were so dandy
演出や見栄えは、特に気を遣って
でも、演らされているんじゃない
we love you madly
僕たちは、いつも見てくれる君を
狂おしいほど愛しているから
Was it all worth it
これで良かったんだろうか
Living breathing rock'n'roll this godforsaken life
神に見放された人生を選び
僕の拍動はロックンロールのビートを刻む
Was it all worth it
価値はあったんだろうか
was it all worth it
身を投げ打つほどの価値は
When the hurly burly's done
この騒がしいパーティが、いつか終わりを迎え
独り静かになったとき、僕はどうなるだろう
We went to Bali, saw God and Dali
バリへ行き、神と神懸かった人を見た
So mystic
現世とあの世のつながりは
まさに神秘で
Surrealistic
現実を超えた世界が、そこにあった
Was it all worth it yeah yeah
僕が作り出したものは、無駄ではなかっただろうか
Giving all my heart and soul staying up all night
寝食を忘れ、魂を売り、骨身を惜しまず捧げた日々は
Was it all worth it
価値があっただろうか
ooh
Living breathing rock'n'roll
僕が呼吸するのはロックンロールを歌うとき
this never ending fight
この終わりなき戦いと挑戦は
Was it all worth it
本当に意味があっただろうか
was it all worth it
僕の成し遂げたかった事だろうか
Yes it was a worthwhile experience!
いいや、この経験は、全てを捧げて余るほどの値打ちはあったんだ
ha ha ha ha ha
ハハハハ!
It was worth it!
後悔なんか無いさ!
request via Youtube
以上です。
この後、フレディは「ショー・マスト・ゴー・オン」にもあるように、舞台に立ち続けることに、自分の意味があると悟ります。
ロックに捧げた人生、素晴らしきロックン・ロール・ライフですね。
この邦題の意訳、好きです。
割とどうでも良いコラム
「ワズ・イット・オール・ワース・イット」の、2分50秒くらいに、偶然か「デス・オン・トゥー・レッグス」の出だしそっくりなメロディが入っています。
意図的に入れたのでしょうか?
▼ご参考までに「デス・オン・トゥー・レッグス」
お肌うるおう 高保湿ボディソープ |
200円送料込み2日分 傷にもしみない洗いあがり |
1000円送料込み 強い乾燥肌もしっとり肌に |