Who Needs You - Queen 和訳
ベースのジョン・ディーコン作、邦題「恋のゆくえ」は、大人しくて真面目な人を怒らせてはいけない、とつくづく思い知らされます。
地味で誠実、無口なディーコンが、見た目美人で性悪な女性に引っかかったら、さんざん悪し様に扱われるのは、目に見えて想像がつきます。
大人しく「勉強になったよ」と言って引き下がるのが常人。
大人しく従うふりをして、気付けば主導権を握っているのがディーコン。
ラテンのリズムに乗せて、楽しく、軽やかに、明るく。
決して激情にかられること無く、スマートに。
情感ゆたかな声の持ち主なのに、「恋のゆくえ」のフレディからは、余裕さえ見られても、感情の起伏を感じさせません。
こういうのが、かえって怖いんです。
フレディの甘い声と共に、みなさんもご一緒に。
「フゥー、ニーズ、ユー♪」
▼オフィシャル「Who Needs You」。
聴くだけなら、お洒落なカフェでも流れていそうですが。
"Who Needs You" 和訳
「恋のゆくえ」
I make it half past six you come at seven
待ち合わせのとき、
僕には「6時半に絶対遅れないでね」と言っておきながら
君は涼しい顔で7時にやって来る
Always try to keep me hanging round
いつも僕は、時間を無駄につぶさなきゃならなくて
You little spoilt thing girl you kept me waiting
君は僕を待たせている間、少し調子づいて小悪魔気取り
Never contemplating my point of view
こっちの気持ちなんて全然お構いなし
This comes as no surprise
何が来ても、もう慣れっこだよ
だったら僕も7時前に来れば良いのに
馬鹿正直に、言いつけを守っているから
I'm a fool for I believed your lies
君は、僕がなんでも言うことを聞くと思ってるでしょ
But now I've seen through your disguise
だけど、僕は最初からすべてお見通し
少しずつ、ワガママが増長していく君を今日まで見てきたよ
Who needs, well I don't need, who needs you?
鏡で自分を見てごらん
今の君を誰が欲しいと思ってくれるかな
え、僕?、僕はお断りだよ
だとしたら、誰が君を引き受けてくれるだろうね
Oh I believed you
誤解の無いように言うけれど、最初、僕は君を信じていた
Went on my knees to you
君にひざまづき、身も心も捧げていた
How I trusted you
どれほど君を信頼し、忠誠を誓ったか
But you turned me down
でも、君はそのたびに仇で返してくれた
But it's dog eat dog in this rat race
それでも僕は、骨身を削って君に気に入ってもらおうと
血のにじむような努力すら
ハムスターが回し車を走っているようだった
And it leaves you bleeding lying flat on your face
そんな僕が離れたときを想像してごらん
君は傷つき、血を流し、突っ伏している
Reaching out reaching out for a helping hand
手を伸ばしてみなよ、手を伸ばせば分かる
誰かが自分を助けるはずって
僕がいなくなった後、手を伸ばしたところで
Where is that helping hand?
君に救いの手を差し伸べる奴なんて、どこにいるんだろうね?
I like it, I like it
いいから、いいから、僕は楽しいよ
Well I don't need you
そりゃあね、僕は君がいなくても困らないから
How I was pushed around
どれだけ僕が振り回され、こき使われても
『ごめんなさい』とか『ありがとう』とは言わずに
"Don't let it get you down"
「別にいいじゃない」
You walked all over me
僕の気持ちを一蹴して、君が言い放ったことは
"But don't you ever give in"
「だって、あなたが折れれば済むことでしょ」
Taking one step forward slipping two steps back
必死で一歩進んだと思えば、あっという間に二歩滑り落ちる、
後退するだけの恋
There's an empty feeling that you can't forget
僕の情が枯渇してしまったら、君は身に染みるだろうね
Reaching out, for a helping hand
困ったときこそ、僕の存在をさ
When I met you, you were always charming
僕が君に会ったとき、息をのむほど君は魅力的で
Couldn't sleep at night 'till you were mine
僕のものになるまでは、眠れない夜が続いたよ
You were oh so so sophisticated
誰もが振り返るくらい、君は華があって洗練されていて
僕は自分が不釣り合いだと思ったよ
どうして僕と付き合ってくれたのかな、なんて
Never interested in what I'd say
だから、僕が言うことに君が一切、興味を持ってくれなくても
I had to swallow my pride
プライドを無理に飲み込んだ
So naive, you took me for a ride
僕は世間知らずの甘ちゃんだったから、
まんまと君に乗せられてしまった
But now I'm the one to decide
今や、くすぶった気持ちは晴れて、肚を決めたよ
乗せられたのはどっちかな
恋のゆくえは、僕と君、どっちが握っていると思う?
Who needs, well I don't need, who needs you?
誰も欲しがらないだろうし、いやぁ、僕はもうお腹いっぱい
君を求める酔狂な奴が、この先現れてくれると良いね
以上です。
ワザとだ。
相手を戻れないところまで、増長させるだけさせて、一気に梯子を外す気だ。
なんという策士。
影のリーダーと言われるだけの男、ディーコン!
少女漫画の「ガラスの仮面」から、画像をパクって加工するくらい、衝撃を受けました。
アルバム「News Of The World 世界に捧ぐ」は、この「恋のゆくえ」の次に「イッツレイト」が来ます。
この順番は、狙っているのでしょうか。
「Who Needs You 誰が君を必要としているだろう」
→「It's Late 手遅れ」って…。
余談ですが。
3曲目の「シアーハートアタック=心臓発作」の次、4曲目には「オールデッド・オールデッド=みんな死んだ」が来ます。
「世界に捧ぐ」は聴きこむほど、味わいがありますね。
じわじわと衝撃が襲ってきます。
ところで「恋のゆくえ」という邦題、センス良いですね。
こういう意訳が出来るようになりたいものです。
おまけ
アコースティック版というより、テスト版の「恋のゆくえ」。ディーコンが音頭をとっています。テイク2のようです。
歌詞はまだ「ラララ~♪」とか、「ワオワオ♪」など、適当に入っていますが、テスト版にもかかわらず、フレディの歌が際立って上手です。
▼テイク2、アコースティック版「恋の行方」
リクエストを頂きましたので、冒頭と最後の部分、メンバーの会話を書き出しました。
聴こえたように書き出しております。
間違っていたらごめんなさい。
Freddie:
and less to run
less same run to,come on
フレディ:
もっと遅く、同じように遅くして、頼むよ
John:
O.K.?
ジョン:
いいかい?
Brian:
Right
ブライアン:
良いよ
others:Yes
その他:
了解
J:
twist of the holding
show the ...
...and you begin in
ジョン:
歪ませたままに、
こんな感じで…
…そして、みんなスタートする
F:
Are you should keep it slowing
フレディ:
遅くするの忘れないでね
B:
da da da - da da da da da - bon
bang
ブライアン:
ダダダ、ダダダダダ、ボーン♪
…バーン
J:
O.K.
Trying again
ジョン:
分かった、もう一回やろう
B:
This should be take to take 2
ブライアン:
「テイク2」行きます
J:
1.2.
1.2.3.4.
(start)
(end)
J:
How was that?
ジョン:
どうだった?
F:
Oh,it's lovely
フレディ:
ああ、良いね
おまけ
アコースティック版というより、テスト版の「恋のゆくえ」。ディーコンが音頭をとっています。テイク2のようです。
歌詞はまだ「ラララ~♪」とか、「ワオワオ♪」など、適当に入っていますが、テスト版にもかかわらず、フレディの歌が際立って上手です。
▼テイク2、アコースティック版「恋の行方」
リクエストを頂きましたので、冒頭と最後の部分、メンバーの会話を書き出しました。
聴こえたように書き出しております。
間違っていたらごめんなさい。
Freddie:
and less to run
less same run to,come on
フレディ:
もっと遅く、同じように遅くして、頼むよ
John:
O.K.?
ジョン:
いいかい?
Brian:
Right
ブライアン:
良いよ
others:Yes
その他:
了解
J:
twist of the holding
show the ...
...and you begin in
ジョン:
歪ませたままに、
こんな感じで…
…そして、みんなスタートする
F:
Are you should keep it slowing
フレディ:
遅くするの忘れないでね
B:
da da da - da da da da da - bon
bang
ブライアン:
ダダダ、ダダダダダ、ボーン♪
…バーン
J:
O.K.
Trying again
ジョン:
分かった、もう一回やろう
B:
This should be take to take 2
ブライアン:
「テイク2」行きます
J:
1.2.
1.2.3.4.
(start)
(end)
J:
How was that?
ジョン:
どうだった?
F:
Oh,it's lovely
フレディ:
ああ、良いね