2016年5月22日日曜日

Feelings, Feelings - Queen 和訳

Feelings, Feelings - Queen 和訳


洋楽は日本みたいに規制が厳しくないのでしょうか。
ユーチューブを漁っていると、珍しい音楽が聴けたりもします。

今回和訳した「フィーリング、フィーリング」は、
ギターのブライアン・メイ作ですが
なかなかロックで良い曲なのに、なぜか未収録曲でした。

ここにきて2011年発売の、「世界に捧ぐ」(New Of The World)の、
デラックスエディション2枚目に収録されているようです。

「テイク10」と呼ばれる収録されたバージョンと、
「テイク9」と呼ばれる未収録のものがあるみたいです。
(和訳したのはテイク10です)

ブライアン・メイは、知的で理屈っぽい人だと思っていましたが、
このフィーリング・フィーリングみたいな歌詞も書くんですね。


▼1977年ロンドンにて収録。「Feelings, Feelings」
 最初にブライアンの掛け声が入ります。「テイク10」です。
※YouTubeで削除されてしまいましたので、再投稿します。






▼こちらは未収録の「Feelings, Feelings テイク9」。確かにちょっと違う。






"Feelings, Feelings" Take 10 和訳


(Brian: One, two, three)
(ブライアン・メイ:1,2,3!)

Wooh

Gotta get rid of this feeling, feeling done
気の向くままに、邪魔するものは取っ払ってやろう。

Yes, I've gotta get rid of this feeling that's under my tongue, 
のどまで出掛かった言葉は、遠慮なく声に出そう。

key set
調子も上々。

I've been waiting so long, 
待ったよ。待ちくたびれたよ。

I've got to be all fingers and thumbs
今こそ全身を全部の指になったつもりでいくよ。


Ooh, sitting all alone with just a feeling, I'm feeling bad
ダメダメ。ずっと独りで膝を抱えているなんて、気分は最悪。

Yes that feeling is driving me, it's driving me mad
そうさ。心のままに、君の気持ちを僕にぶつけて。
僕を狂おしくさせてくれ。

Oh, now that I'm here,
君には僕がいる。

got to give you all that I ever had, 
僕が知る以上の、君の全てを僕に見せて。

sure do
ほら、やるんだ。


Now that I'm here
僕はここにいて

I can see you so clearly
君を隅ずみまでよく見ている。
手に取るように全部はっきり見えているよ。

It's the way I should say it
これを試してって僕は言うから、君はやるんだ。

It's not what I say it's the way that I say it
事が進むにつれ、そうじゃない、こうするんだ、ってまた言うから
君は言われるがままにして。

It's not how I play it's the way that I play it
僕は何をしたいの?って、そうじゃない。
僕はこれがやりたいんだ。

Ooh, wooh, wooh, yeah, I feel  (yeah)
いいね、いい感じだ。そう、そのまま。すごくそそられるよ。


Now that I'm here
生きてるって感じ。

Ooh, got to get a rid of this feeling I'm feeling inside, 
今、この本能を邪魔するものは何もない。

Got to get you into that feeling that's driving me mad, 
僕を狂わせる君の全てをこの身に受け入れよう。

alright, baby
いいだろ。

Oh, now that I'm here, 
ああ、つくづく実感するよ。
息づかい、体温、赴くままに身を任せて。

I've got to give you all that I ever had, 
君にも、僕の身も心も経験も、全てをあげる。

stop
ここまで!

Yes


以上です。

こんなんで良いのだろうか。
ブライアン・メイ作というのがどうしても引っかかって
なかなか情動的な文章が出来なかったな。
フレディ作だったら、また違っていたのかもしれない。


おまけ

ところで、この「Feelings, Feelings」は1977年のものですが、
元は1971年、「Feelings」というタイトルで、全然違う曲でした。
ベースのジョン・ディーコンが加入前です。

全然雰囲気も違います。
気が向いたら和訳してみてはいかがでしょうか。

▼1971年「Feelings」ですが、デモの録音は1973年。
 音はあまり良くないです。





2016年5月20日金曜日

I Can Hear Music - Larry Lurex (Freddie Mercury) Queen 和訳

I Can Hear Music - Larry Lurex (Freddie Mercury) Queen 和訳


らりるれ」、ときたら「」と応えたくなるのが日本人ですが、ここはクイーンが好きなら「くす」と言うのが良いらしいですよ。

らりるれくす

Larry Lurex :ラリー・ルレックスは、フレディのもうひとつの名前です。
最初のアルバム「戦慄の王女」が、発売される直前の2週間前に、フレディがボーカルでシングルを出したときに付けました。

▼当時はCDではなくて、レコードです。
A面とB面に分かれています。








ギターでブライアン・メイ、パーカッションでロジャー・テイラーも参加しているので、もはやフレディ単独の別称、というより、クイーンの別称でも良いような気がします。

「フレディ」だって本名じゃないですけどね。

出したシングルはカバー曲で、2曲あります。
ここではnekoarukiが捜し求めていた甘いラブソングを、初期のフレディの声で歌ってもらうという、なんと素晴らしい、生きていて良かった。

フレディにこの企画を持ってきたプロデューサー、ロビン・ケーブルさんに、勝手に心より謝辞を申し上げます。
…ので、「アイ・キャン・ヒア・ミュージック」を和訳しました。

 
▼初めてスタジオで撮ったフレディ(ラリー・ルレックス)、1973年です。「Liar ライアー」のフレディにしか見えないあなたはクイーン中毒。
お手入れしたのでしょう、胸毛が無いのが珍しいです。


初めてスタジオで撮ったフレディ。



「I Can Hear Music アイ・キャン・ヒア・ミュージック」は、
1966年に「ザ・ロネッツ」が出して、 これが本家。
1969年に「ザ・ビーチボーイズ」がカバーしています。 有名。



▼本家「ザ・ロネッツ」の豊かな歌声「I Can Hear Music」





▼こっちも有名な「ザ・ビーチボーイズ」の「I Can Hear Music」。「天使の歌声」と称されるカール・ウィルソンの甘く優しいボーカル。さらに幾重ものコーラスが素晴らしい。




▼ガラスの様な、あやうい透明感がある、フレディの「I Can Hear Music」ギターはもう、やっぱりブライアン・メイという感じです。






今回は、本家は紹介だけにして、和訳はラリー・ルレックスのみにしました。


"I Can Hear Music" - Larry Lurex


This is the way
これなんだ。

I always dreamed it would be
いつも僕が夢見ていたことは。

The way that it is
ああ、なんてことだ。

Oh, no, when you are holding me
君が僕を抱きしめてくれる時に分かったんだ。

I never had a love of my own
自分一人だけで愛することなんて、今まで出来なかったよ。

Maybe that's why when we're all alone
たぶん、だから僕らはずっと孤独だったんだね。


I can hear music
僕には音楽が聞こえる。

I can hear music
心に旋律が流れる。

The sounds of the city, baby 
都会の喧騒が、ねえ

Seems to disappear
消え去ったみたいなんだ。

Oh when, 
なんだろう。

I can hear music
僕には音楽が聞こえてくる。

Sweet, sweet music
甘い、あまいメロディが。

Whenever you touch me baby
君が僕にふれたときはいつでも

Whenever you're near
君がそばにいてくれるときにも。


Loving you 
愛してる。

it keeps me satisfied
それが全てさ、僕は何もかも満たされる。

And I can't explain, oh no
なんて言ったらいいのかな、ごめん、うまく言葉に出来ないんだけど。

The way I'm feeling inside
心で感じているっていうか

You look at me we kiss and then
君がじっと見つめて、キスしてくれて、それから

I close my eyes and here it comes again
僕は目を閉じると、また聴こえてくるんだ。


I can hear music
旋律が流れる。

I can hear music
僕には音楽が聴こえるんだ。

The sound of the city baby
車の音や、雑踏の音、すべてのノイズが

Seems to disappear
気付いたら消えていた様だ。

Oh when, I can hear music
そうなんだ。流暢な調べが

Sweet, sweet music
甘い、あまい音楽が聴こえる。

Whenever you touch me baby
君の手が僕にふれたときや、

Whenever you're near
君がそばにいるときに。


I can hear music
気付けば音楽が流れていて、

Sweet, sweet music
甘い旋律が、この世界を甘く染め上げているんだ。

Whenever you touch me baby
君が寄り添ってくれたときや、

Whenever you're near
君がいるだけで。


I can hear music
音楽が聴こえてくる。

Sweet, sweet music
甘い、あまいメロディが包みこむ。

Whenever you touch me baby
君の体温を感じたときとか、

Whenever you're near
君といるとね。


以上です。

▼初期のフレディー画像だけ使って動画を作りました。
テストをかねて。


▼日本語と英語の字幕が選べます。特別版です。



うっとりです。
初期フレディは、オリジナルの純粋なラブソングがないのが残念です。

しかし、たとえカバーでも、純粋なラブソングがあって良かった。
ニルヴァーナのラブ・バズみたいに。


おまけ

▼「Queen In Nuce」
公式ではないですが、クイーンのレア音源をあつめたもの。
ラリー・ルレックスもあり、クイーンの前身、スマイルもあり。
40分あります(あまり音は良くないです)。

曲目

1. Larry Lurex -- Going Back 0:00
2 Larry Lurex -- I Can Hear Music 3:34
3 Queen -- Mad The Swine 6:55
4 Smile -- Earth 10:15
5 Smile -- April Lady 14:30 
6 Smile -- Polar Bear 17:20
7 Smile -- Step On Me 21:18
8 Smile -- Blag 24:35
9 Smile - Doing Allright 27:50
10 Tim Staffel + Brian May - Earth (2003, Brian on vocals) 31:44
11 Tim Staffell + Brian May - Doing Allright (2003) 36:48









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