Sleeping On The Sidewalk - Queen 和訳
邦題「うつろな人生」。スリーピング・オン・ザ・サイドウォーク。
ブライアン・メイ作。歌もメイ氏。
フレディーは関わっていなくて、収録もテイク1の一発撮りのものだそうです。
冒頭にはかすかに、カウントするメイ氏の声が聞こえます。
アルバム「世界に捧ぐ News Of The World」は、メイ氏の曲が多いです。
しかし、トータルで時間が短いので、もっと曲数を入れて欲しいです。
なんで「Feelings, Feelings」をカットしたのか。
この「うつろな人生」は、あまりライブで演奏されない曲なので
和訳の最後に、おまけでライブ音源などを持って来ました。
▼オフィシャルの、「スリーピング・オン・ザ・サイドウォーク」
Sleeping On The Sidewalk 和訳
「路傍の人生」
I was nothin' but a city boy
おいらは、ただの下町育ち。
My trumpet was my only toy
トランペットだけが相棒でさ。
I've been blowin' my horn
毎日ブカブカ吹き鳴らしてた。
Since I knew I was born
生まれてから、覚えてるのはそんだけ。
But there ain't nobody wants to know
ま、誰も聞いちゃいないけどね。
I've been sleepin' on the sidewalk
道っ端に寝っころがっちゃ、そこがおいらのねぐらだよ。
Rollin' down the road
あっちへゴロゴロ、こっちへゴロリってな具合で。
I may get hungry
空きっ腹だったかもな。
あんまり気にしたことも無かったけど。
But I sure don't want to go home
それに、まだ家へ帰りたくなかったんだ。
道路にすわってトランペット吹いてると、なんだか楽しくてさ。
So round the corner comes a limousine
ある日、通りの角を曲がってリムジンってやつがやって来た。
And the biggest grin I ever seen
あんなバカでかい車、実際見るのは初めてだったよ!
大げさに作り笑いした大人がおいらんとこ来て
Here sonny won't you sign
「さあさ、坊ちゃん。
もし良かったら、ここに名前を書いてくれないかな」
Right along the dotted line
「ここさ、点線で囲んである、ここにだよ」
What you sayin' are you playin'
え、それってトランペットを吹けってこと?
Sure you don't mean me?
本当においらなのかい?
誰かと間違っちゃいないかい?
I've been sleepin' on the sidewalk
道路の端っこが、おいらの居場所だったのさ。
Rollin' down the road
どっちへ転がっても良かったんだ。
I may get hungry
腹減った、ってことすらどうでも良くて
But I sure don't want to go home
ここには、楽しいことがある気がして
家に帰りたい、なんて思わなかった。
(Tell you what happened)
まあ、聞きな、いろいろあったんだよ。
They took me to a room without a table
やつらにテーブルの無い部屋へ連れて行かれて
They said 'blow your trumpet into here'
「ここでトランペットを吹くんだ」って言うから
I played around as well as I was able
なるったけ、上手に吹いて見せた。
And soon we had the record of the year
するとどうだ、たちまちレコード最優秀賞さ。
I was a legend all through the land
おいらは伝説となって、うわさは国中を駆け抜けた。
I was blowin' to a million fans
100万もの観客を前に、吹いてたんだぜ。
Nothin' was a missin'
暮らしっぷりは変わって
持ってるものは全部持ってるっていうかさ、
無いもんなんか無いって、こういうことなんだな。
All the people want to listen
みんなこぞって聴きたがるのさ。
You'd have thought I was a happy man
おいらはなんてハッピーな奴だ、って思うだろ。
And I was sleepin' like a princess
天蓋付きで、ふっかふかのでかいベッドで
どっかのお姫様みたいに眠ったんだ。
Never touch the road
下にも置かれぬちやほやぶりで
I don't get hungry
腹が減る暇すら無かったよ。
And I sure don't want to go home
そりゃ、帰りたいなんて思わないよ。
(Have to have some fun...)
もっともっと楽しいことがあるんだろうなって、わくわくしてた。
Now they tell me that I ain't so fashionable
今じゃあ、やつらは冷たく言い放ったんだ。
「お前はもう流行おくれだ」ってよ。
An' I owe the man a million bucks a year
知らんうちに、おいらは年100万もの借金があることになってた。
So I told 'em where to stick the fancy label
そんな訳ないよな?
だからおいらは、
べらぼうな額のレコードの売り上げ金を寄こせと言って、
頑として曲げなかった。
It's just me and the road from here
そしたら身ぐるみはがされて道っ端にポイ、だ。
I'm back to playin' and layin'
で、古巣に戻って、寝っころがっちゃトランペット吹いてら。
I'm back on the game
またふりだしに戻っただけ。
I'm sleepin' on the sidewalk
道路の端っこがねぐらなのさ。
いそがしく道行く人は、
おいらがスーパースターだったなんて気付かないだろうな。
Rollin' down the road
あっちにゴロリ、こっちにゴロリ
どこへ転がっても良いのさ。
I sure get hungry and
めし時に軒先から良いにおいがする。
ああ、腹減ったなって、つくづく感じたんだ。
I sure do want to go home
どれ、うちに帰ろうかな。
(Yeah)
以上です。
おまけ
1977年「世界に捧ぐ」ツアーで演奏された、フレディが歌う「40周年記念」のCDが販売されましたね。
▼フレディの「スリーピング・オン・ザ・サイドウォーク」
歌い手によって、雰囲気が変わります。
ブライアン・メイは1998年10月30日、イギリスのニューキャッスルにて。
セットリストには無かったみたいですが、演奏されたそうです。
最後に「おやすみ!」と言っているので、アンコールで演奏したのでしょうか。
▼音源だけですが、ライブの「スリーピング・オン・ザ・サイドウォーク」
▼こちらは動画ですが、約1分しかありません。
2010年、ロンドンのスカラクラブにて。
こんな雰囲気で演奏されている、というご参考に。
おまけのおまけ
ねこあるきは、ニルヴァーナとクイーンばかり和訳していますが。
カート・コバーンが少年の頃、父親に連れてこられた仕事場で、父親の仕事が終わるのを待っている間、車の中でクイーンばかり聴いていました。
いざ帰路に着く際、アルバム「世界に捧ぐ」を流していたとき、ついに車のバッテリーがあがり、クイーンのせいでその日は帰宅できなかった、という有名なエピソードがあります。
なんだかカートに親近感が沸いてきます。
▼在りし日のカート・コバーン。
お肌うるおう 高保湿ボディソープ |
100円送料込み2日分 傷にもしみない洗いあがり |
980円送料込み 強い乾燥肌もしっとり肌に |
最後の「どれ、うちに帰ろうかな。」というのがすごくいいですね。
返信削除この曲の雰囲気にぴったりです。
匿名さん。コメント有難うございます。
削除ねこあるきです。
有難うございます!
この曲はすごく味わいがあると思うんです。トランペット吹きの少年がどんな人物か、目に浮かぶようで。「帰りたい」とか「帰るべきだ」では、何か違うと思いまして。勝手な解釈なのですけれど。
ねこあるきさんの訳がブライアンのどこか飄々とした歌い方と
返信削除すごくよく合っていますね。
他の曲でもよく思うことですが、まるでブライアンが日本語で
歌っているみたいです。
あまり人気の曲ではないみたいですが、個人的にはとても好きな曲です。
はなおのぺらさんじゃないですか。コメントありがとうございます!
削除シングルカットされていない曲や、目立たないアルバムの曲は、実際アクセスが少ないです。逆に、クイーンくらい大物なのに、どれくらいアクセスが少なくなりそうな曲を選ぼうか、という気にさえなってきます(笑)