Liar - Queen 和訳
「ライアー」は1973年のファーストアルバム「戦慄の王女」から。
和訳の前に、宗教的な背景をちょっとだけ分かっていると、理解しやすいです。
海外といいますか、少なくとも「ライアー」の中では、(日本では考えにくいですが)宗教は人生そのものと言って過言ではありません。
細かく言うとキリがありませんが、大体は「神=善」。
神がすることはなんでも正しい。
それに対して「悪魔=悪」です。
人は悪魔にそそのかされて、悪いことをするのです。
”悪魔の誘惑に負けず、神の教えに従って正しく生きましょう”
ざっとこんな感じ。
「Liar 嘘つき」は、人が正しく生きようとしているのに、嘘で人を悪い道へ引きずり込む、悪魔の様な人のことを指します。
「お前は悪魔の様に嘘をつく。嘘つきの死後は地獄行きだ」という意味になります。
日本的に言うなら「恥さらし」くらい強い意味合いです。
ようやく和訳です。
清く正しく生きようとする建前の自分と、もう一人の内なる自分の本音に、葛藤をしている様だと解釈しました。
フレディの一人二役が見事です。
▼オフィシャルPVって、暗いし荒いしタテヨコ比率がおかしい?
グレイテスト ヒッツ1のディスク2に入っているのと全然違います。
"Liar" ライアー 和訳
I have sinned dear Father Father I have sinned
父なる神よ。我が親愛なる父。
私めの懺悔の言葉が届いておられますか。
私は罪を犯したのです。あなたの教えに背いてしまいました。
Try and help me Father
この身に贖罪の機会をお与えください。
Won't you let me in?
どうか、赦しの手を差し伸べていただけますか?
[Liar]
『嘘つき!』
どこからか僕を非難する声が響き渡る。
Oh,Nobody believes me
どうして?誰も僕を信じないというの?
[Liar]
『背徳者!』
罵声を浴びせられる。
「声」は、四六時中追いかけてくる。
Why don't they leave me alone?
どうして僕を放っておいてくれないの?
Sire I have stolen stolen many times
天地創造の主よ、聞いてください。
確かに私は正しい行いだけではありません。
私は盗みを働きました。何度も盗みを働いたのです。
Raised my voice in anger
怒りのあまり、声を荒げたこともあります。
When I know I never should
やってはいけないと分かっていて、やってしまいました。
深く悔い改めます。
[Liar]
『偽善者!』
声がまた追い討ちをかけてくる。
Oh ev'rybody deceives me
ああ、僕は何を信じたらいいんだろう。
[Liar]
『悪魔憑き!』
why don't you leave me alone?
僕はどうすれば自由になれるの?
Liar I have sailed the seas
- 『欺瞞』
七つの海を越えたところで
Liar from Mars to Mercury
- 『地獄へ落ちろ』
宇宙へ逃れ、火星から水星へ抜けても無駄なんだろう。
Liar I have drunk the wine
- 『嘘偽りだ』
ワインを飲んでも。
Liar time after time
- 『騙りめ』
「声」は、無限に僕を苛ます。
Liar you're lying to me
「なあ、嘘つき。俺はもう一人のお前だ。
お前は自分に嘘をついて本来の姿を偽っている。
俺は生きている限り付きまとうからな。」
Liar you're lying to me
「また嘘をついたな。自分の良心に背くのか。
お前はお前自身から逃れることは絶対出来ない。」
Father please forgive me
主よ、父よ、慈悲を。どうかお許しください。
僕にはもう耐えられません。
You know you'll never leave me
ずっと見ておられるのでしょう?
森羅万象をご存知のはずです。
Please will you direct me in the right way
お願いです、迷い子を正しき道へとお導きください。
Liar liar liar liar
『詐欺師』『不道徳』『食わせ者』『悪党』
「声」が八方から響く。
僕の魂は、生きながら救われないのだろうか。
Liar that's what they keep calling me
『嘘つき』
僕はいつも嘘つき呼ばわりだ。
Liar liar liar
『面汚し』『穢れた魂』『ペテン師』
um,let me go
もう僕を解放して。
Listen!
聞いて!
are you gonna listen?
内なる「声」が、もう一人の自分か、悪魔かは知らないが
僕の声も聞くべきだろ?
僕は惑わされない。今のまま生きるんだ。
Mama I'm gonna be your slave
僕を信じ、愛してくれるお母さん。
あなたの期待通りの僕でいます。
All day long
一日中ずっと。
Mama I'm gonna try behave
僕を正しく育ててくれたお母さん。
あなたの教えを守り、清い行いに励みます。
All day long
日々毎日。
Mama gonna be your slave
お母さんの全て言う通りに従い、
あなたの望む将来を歩みます。
All day long
時間の限り。
I'm gonna serve you till your dying day
お母さんが生きているうちは、
僕は裏切ることなんてできません。
All day long
来る日も、来る日も。
I'm gonna keep you till you dying day
お母さんが天に召されるその日まで。
僕は最期まで、あなたの知る息子でいたいんです。
All day long
一生でも。
I'm gonna kneel down by your side and pray
傍にひざまずき、深く祈りを捧げます。
僕は道を間違えるわけにはいかない。
All day long
一生涯。
and pray
祈りを。
All day long
永遠に。
and pray
僕はずっと祈っている。
All day long
ずっと。
all day long
一日中。
all day long
怠った日はないのに。
All day long
all day long
all day long
ぐるぐる頭の中を駆け巡る。
これは神の試練か、悪魔のささやきか。
葛藤する。
何が正しいのだろう。
主よ、僕の行いは間違っているのですか。
All day long all day long all day long
一日たりとも祈らなかった日はない。
縋りつき、神に祈り、僕が何をしたというの。
「声」が響き渡る。
Liar liar they never let you win
「おい嘘つき、言いたいことはそれだけか?
何をどうしたところで、お前が報われることなんて無いんだよ。」
Liar liar everything you do is sin
「自分を誤魔化し、嘘で塗り固めたその人生は
やること成すこと、神に背くことになるんだ。」
Liar nobody believes you
「嘘つき野郎の言うことなんて、誰も信じねえよ。」
Liar they bring you down before you begin
「生まれながらの大ぼら吹き。
何を始めようにも、恩は仇で返って来るのさ。」
Now let me tell you this
「これだけは言っておく。」
Now you know you could be dead before they let you...
「いつでも自分で死ぬことができるんだぜ。
誰かにやられる前にさ。分かってんだろ...」
以上です。
神の教えに従えば、親を敬い正しく生きる。
ただし、嘘はいけない。
自分を欺いて生きている以上、神に背くことになる。
片や自分の本心のしたがって、親を裏切れば、それも不道徳となる。
結局、神に背くことになります。
どのみち地獄行き。
ひどい人生です。
「神」にどれほど救いを求めたことでしょう。
そしてこの後、「Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ」に続くと思うのは、ねこあるきだけではないと思います。
初期フレディーが大好きなねこあるきは、オフィシャルPVにイラついたので、そのうち動画を作ります。権利に引っかからなければアップします。
:追記 引っかからなかったのでアップしました。
BBCで撮影された、2つの動画を組みあわせました。
「なんでここでフレディーが映ってないんだよ!」と思った場面を編集しています。
▼ライアー。勝手に完全版。和訳字幕も付けました。
おまけ
動画を作るにあたって、2つのBBC版を組み合わせたわけですが、元になった動画を載せておきます。
▼こちらが本来の「ライアー」PVです。
オフィシャルのPVに納得いかなかったので、仕方なく、自分でアップしました。
▼もうひとつのBBC版は、『ライアー!』の歌詞の部分に、変わった効果が入っています。
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