Smells Like Teen Spirit - Nirvana 和訳
スメルズライクティーンスピリットは、カート・コバーンの一番売れた曲であり、自身が破滅する要素となった曲でもあります。
有名税というやつでしょうか。
歌詞も非常にシンプルで、特有の暗さを下手に強調すると「中二病」みたいな和訳になります。
カートが全身全霊を削って表現しているのを、単なるダークなイメージだけで受け取るのは、余りにも勿体無い話です。
カートの曲は、暴力やグランジだから、という偏見で見ないで、彼が何を表現したかったか、をなるべく追及して意訳します。
▼PVです。1991年。
"Smells Like Teen Spirit" 和訳
Load up on guns, bring your friends
銃に弾を込めて、みんなで集まろうよ。
エネルギー充填、友達たくさん。元気いっぱいってか。
It's fun to lose and to pretend
ほらほら、そこの君も一緒に加わって。
ダルそうなフリをしたり、大げさにはしゃぐのは楽しいよ。
She's over bored and self assured
おやおや、女の子たちはもう退屈しきった感じかな。
大丈夫、ほっときゃ自分で自己満足するから。
Oh no, I know a dirty word
勝手にオナってりゃいい、おっと失礼。
危なく汚い言葉を言うところだった。
Hello, hello, hello, how low?
今日も集まっちゃ「ちわーっす」とか、離れても電話で「何してる」とか
みんな揃って「コンニチワ」かよ。うざってえな。
Hello, hello, hello, how low?
「お疲れー」とか、知るかよ。なんなんだよ。
Hello, hello, hello, how low?
こんにちはー、今日も元気ぃー?それとも死んでるぅー?
Hello, hello, hello!
「コンニチハコンニチハコンニチハコンニチハ」
年がら年中、いい加減にしろよ。
With the lights out, it's less dangerous
盲信ってのは便利だね。目をつぶれば怖くない、ですか。
事実を知ろうともしないで、よく安穏としていられるな。
Here we are now, entertain us
- 「ほら~、ここだよ!楽しませてよ!」
オーディエンスどもが騒いでるぜ。
I feel stupid and contagious
バカは一緒にいると感染するって本当だね。
Here we are now, entertain us
- 「早く演れよ。俺たちは聴きたいんだ。」
黙れ、烏合の衆が。
A mulatto
汚らわしい。
An albino
生まれつきで治療法がない。
A mosquito
どこでも沸いて出ちゃ、まとわりついてイラつく奴。
My libido
理性の利かない俺も。
全部ひっくるめて、どうしようもない奴ばっかの集団。
楽しそうで良かったね。
Yeah, hey, yay
はいはい、ご一緒に「ヘイ」とかね。
「うぇーい」とか言っときゃ満足ですか。
I'm worse at what I do best
ベストを尽くせば尽くすほど、俺はどん底に落ちていく。
And for this gift I feel blessed
こんな才能に恵まれて感謝感激さ。
神は本当にありがたい人生を与えてくれたよ。
Our little group has always been
数少ない仲間だけでずっと頑張ってきたのに
虚しいどころか最悪の気分だ。
以前から、今までも。この先だってずっとだ。
And always will until the end
いつまでこんな事が続くんだ。
もうたくさんだ。
Hello, hello, hello, how low?
今日もだ。「ハロー!元気かい」「やあ!何してる?」
ああ、マジでいい加減にしてくれ。
Hello, hello, hello, how low?
「ハロー!」「ハロー?」「ハロー♪」
俺にはもう「どう?(ハウ)、落ちてる?(ロウ)」にしか聞こえない。
洒落か。ほら笑えよ。いつもみたいわざとらしくさ。
Hello, hello, hello, how low?
毎日毎日、ハロー言ってりゃ気分最高ですか。
Hello, hello, hello!
壊れた機械かよ。録音して永遠に自動再生してろ。
With the lights out, it's less dangerous
知らないことは無かったことにするんだろ。
ご都合よく脳内で解釈できるって羨ましいね。
Here we are now, entertain us
- 観客様が待ってるんだ。ほら楽しませろよ。
I feel stupid and contagious
俺はバカみたいだ。バカが蔓延してる。
Here we are now, entertain us
- もっとやれ。エンターテイナーなんだろ。
A mulatto
いらない存在め。
An albino
救いようの無い奴。
A mosquito
俺の血を吸い上げて、毒だけ置いていく最低な野郎。
My libido
ぶちまけてやる。これがお望みだろ。
Yeah, hey, yay
適当に調子合わせてりゃ喜ぶんだな。
お安いことだ。
And I forget just why I taste
えーっと、なんだっけ。俺は一体なにがしたかったんだ?
本当は好きなことに打ち込んでいたはずなんだけどな。
何故こんな苦しいんだ。
何も良いことが無いじゃないか。
Oh yeah, I guess it makes me smile
ああそうだ、たぶん笑顔を作らないから楽しくないんだ。
ひとつやってみるか。
I found it hard, it's hard to find
あれ、出来ないんだけど。
笑うってこんな難しかったっけ。
気付いちまった。
俺が好きだと思っていたものは、俺に笑顔をもたらさない。
Oh well, whatever, never mind
もういいや。
何もかもがどうでも良い。
気にしなければ良いことさ。
俺もあいつらみたいに、考えなしに楽しめれば良いんだ、きっと。
Hello, hello, hello, how low?
「ハロー!やあ元気かい?」うん、俺も元気だよ!
Hello, hello, hello, how low?
「ハロー?どうしたんだい?」「気分でも悪いのか?なあ、おい?」
Hello, hello, hello, how low?
「もしもーし?。」「聞こえてる?大丈夫か?」
Hello, hello, hello!
「ハロー、ハロー、ハロー?」
もう放っておいてくれ。
俺には無理だ。
なんであんなにお気楽に生きていられるんだ。
With the lights out, it's less dangerous
誰かを死ぬまで追い詰めたところで、対岸の火事だもんな。
Here we are now, entertain us
- みんな仲間だよ。信用しろよ、心を開いて楽しもうぜ!
I feel stupid and contagious
バカは死ななきゃ治らないってな。
Here we are now, entertain us
- 俺たちが付いてるぜ!さあ早く楽しませてくれよ!
A mulatto
唾棄すべき存在。
An albino
とっととくたばれ。
A mosquito
しつこいんだよ、病原性の虫ケラども。
My libido
そして俺自身がさ。
A denial!
消えてなくなっちまえ!
A denial!
反吐が出る。
A denial!
懲り懲りなんだ。
A denial!
何もかも、たくさんだ!
A denial!
嫌だ、もう嫌だ!
A denial!
あらゆるものだ。全部いらない。
A denial!
ルールなんてどうでもいい。ぶっ壊してやる。
A denial!
全てを否定してしまう。
A denial!
拒絶する自分がいるんだ。
以上です。
どうでも良いのですが、CDに付いている対訳を参考に読んでみたら、全然日本語が理解できなかった。
自分は日本語が読めないのか、とすら思いました。
カート・コバーンの表現はダイレクトすぎるので、ニルヴァーナを訳すると精神的に苦しくなってきます。
おまけ
「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」の、カート・コバーン手書き歌詞を2つ。
▼ひとつめ。落書きがいっぱいです。

出だしの歌詞がちがうので、書き起こしました。
Come out and play - make up the rules
hAve lots of fun we know well lose
Our little group has always been and
always will until the end
(下略)
あれ、どこかで聞いた歌詞だな、と思ったら、初期のライブで演奏していましたね。
メロディも出だしが、今のものとちょっと違います。
▼1991年4月17日、シアトルのO.K.ホテルにて。
"Smells Like Teen Spirit" 初めての演奏です。
▼さて、手書き歌詞のふたつめ。整理されてきましたね。

おまけ その2
映像2つ。
▼テレビ初で演奏したスメルズライクティーンスピリット。
最後はいろいろカオスです。
「A denial !」の台詞が、「Roger Taylor」(ロジャー・テイラー):クイーンのドラムの人の名前に改変されています。
▼1991年11月27日のテレビ番組。(冒頭30秒はいらないかも)
操り人形みたいな動きで、弦に触れていません。
クリスやデイブも、全然演奏していませんね。
生演奏ではない事、演らされている事への反発でしょうか。
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、最初の歌詞が
「Load up and drugs and kill your friends」
「クスリをきめて、仲間を殺せ」、に変わっています。
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