2017年5月14日日曜日

Headlong - Queen 和訳

Headlong - Queen 和訳


本当なら、ブライアン・メイのソロアルバムに収録される予定だった「Headlong ヘッドロング」です。
その所為か、PVではメイ氏の見せ場がふんだんにあります。

ソロで出そうとしただけあって、メイ氏がリード・ボーカルで歌う初期のデモ音源が、2011年の「イニュエンドゥ デラックス・エディション」の2枚目のCDに、ボーナス・トラックで入っています。


▼ブライアン・メイが歌う「Headlong ヘッドロング」音源。





体調が次第に優れないフレディですが、そこはやはりクイーンのフロントを張るだけあって、フレディが歌うヘッドロングを聴き、メイ氏はソロじゃなくてクイーンとしてこの曲を発表することを決めます。

PVのフレディはドーラン(化粧)濃いめで、瘦せてきてはいるものの、初期のような勢いと、キャリアを積んだ重みを併せ持ち、メイ作のロックが遺憾なく発揮されています。


▼フレディの「ヘッドロング」。




「Headlong ヘッドロング」を辞書で引くと、「真っ逆さま」と出てきますが、日本語で言うところの「猪突猛進」「向こう見ずにまっしぐら」のニュアンスです。



"Headlong" 和訳


And you're rushing headlong you've got a new goal
風を蹴って、突っ込む。まだ見ぬ到達点へ

And you're rushing headlong out of control
重力に身を任せ、操舵はできない

And you think you're so strong
君にいくら力があっても

But there ain't no stopping
留まるどころか、加速していく

And there's nothing you can do about it
手も足も出ない、誰もが無力なのさ


Nothing you can do no there's nothing you can do about it
小細工も通用しない、出来ることは一切無い

No there's nothing you can nothing you can nothing you can do about it
何が出来る?、何にせよ、無駄な抵抗ってやつ
これだけはどうすることも出来ない


And you're rushing headlong 
怒涛のごとく突き進め

You've got a new goal
さて、君の運命やいかに

And you're rushing headlong
猛進あるのみ

Out of control
よそ見する暇もない

And you think you're so strong
君がどこの誰であろうと

But there ain't no stopping no there's nothing you can do about it
どうにも出来ない、止められない事なのさ

Yeah

Hey he used to be a man with a stick in his hand
あいつは王笏を手にした支配者だった

Hoop diddy diddy - hoop diddy do
そいつはご苦労なこってすな

She used to be a woman with a hot dog stand
あの娘は売店の売り子だった「出来立てホットドッグはいかが?」

Hoop diddy diddy - hoop diddy do
かぶりつきたいナイスバディ

Now you've got soup in the laundry bag
今、洗いたての洗濯物が入ったカゴに、スープぶちまけて
「やっちまった!」と嘆いている君も

Now you've got strings you're gonna lose your rag
お高いラグに引っ掛けて、糸が引きつれてダメになった
ため息ついてるそこの君も

You're getting in a fight
見えない敵を相手にして

Then it ain't so groovy when you're screaming in the night
日夜、どっかの家から悲鳴が聞こえる
やれやれ、だね

Let me out of this cheap B movie
何が面白いのか、イマイチ盛り上がりに欠ける
B級映画な毎日から抜け出してやろう


Headlong down the highway and you're rushing
突っ走れ、高速道路をスピードメーター吹っ切って

Headlong out of control
ステアリングそっちのけのアクセルべた踏み

And you think you're so strong
いくら君がプロのドライバーでも

But there ain't no stopping and you can't stop rocking
どうにも出来ない、止まらない、この刺激的な瞬間は

And there's nothing you can nothing you can nothing you can do about it
やめられる?最高潮の真っ最中に、なにが出来る?
まず無理だろ


When a red hot man meets a white hot lady
燃えたぎる身体を持て余した男が
狂熱昂ぶる女と出会ったら

Hoop diddy diddy - hoop diddy do
おやまあ、どうなるか見ものだね

Soon the fire starts raging gets you more than half crazy
一触即発、炎が渦巻き、半狂乱で荒れ狂う

Hoop diddy diddy - hoop diddy do
灰になるまでやっちゃえよ

Now they start freaking everywhere you turn
今、他人事だと傍観してる君も、いつどこで出番が来るか

You can't start walking because your feet got burned
気が付いたときはもう遅い
その場を離れようったって出来ないさ
だって既に足元から火が付き始めてる

It ain't no time to figure wrong from right
善悪の判断を、考えてる余裕は無い

Because reason's out of the window better hold on tight
なぜって、しがみ付いてた理性なんて、どっか行ったから

You're rushing headlong
突っ込め、勢いだけで

Headlong out of control - yeah
ぶっ込め、駆け引きなんていらない

And you think you're so strong
君が恋愛の達人を自負していても

But there ain't no stopping
どうにも出来ない

And there's nothing you nothing you nothing you can do about it at all
何が出来る?この勢いのさなかで、何かしようなんて
ちゃんちゃら可笑しいだけさ

Yeah yeah
Alright - go

And you're rushing headlong down the highway
先の見えない道のりを、風より速くぶっ飛ばせ

And you're rushing headlong out of control
後先考えずにぶっ千切れ

And you think you're so strong
自分だけは大丈夫とか

But there ain't no stopping
身の程知らずも良いところ

There's nothing nothing nothing you can do about it
無い、無い、無理ムリ、何にも出来ない
まずあり得ない

woo
Ah ha

Headlong
頭っから

rushingrushingrushing
Yeah yeah yeah
rushingrushingrushing
もっと速く、速度をあげて

rushing
rushing
電光石火で

Headlong
Headlong
一直線に

Headlong
突っ込め!

Gnoldaeh gnoldaeh gnoldaeh gnoldaeh
ま さかさ ま さかさ ま さかさ ま



以上です。

ちなみに、歌詞の最後 "Gnoldaeh" は、単純に "Headlong" を逆から読んだもの。
文字通りの「逆さま」ですね。


▼PVに字幕を付けました。フォロワー様へ捧ぐ。



ヘッドロングのPVが、どのDVDに収録されているか分からなかったので、CDの音を拾って動画と重ねようとしましたが、尺が合わないです。(動画の方がちょっと長い)

▼せっかくなので高音質のCD音源





ちょこっと、おまけ

▼最後の"Gnoldaeh"の部分を、逆再生したもの。
ちゃんと"Headlong"と聴こえます。








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6 件のコメント:

  1. ご苦労様です。ブライアンとの比較面白く聞かせて頂きました。
    ブライアンも良い歌い手ですが、このHeadlongのように乗りの良い曲は、フレディーに切れがありますねぇ。 意訳だけじゃなくてオマケを付けてくれるのがねこあるきさんのいい所ですネ!

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    1. 高橋さんに褒めていただけると、純粋に喜ぶねこあるきです。
      コメントを頂けて嬉しい限りです。
      なぜか「ヘッドロング」は悲壮感を伴う和訳が散見されたので、敢えて手を出しました。
      この疾走感はやっぱりフレディ、もうフレディならではのキレッキレ、ですよね!
      おまけは、ひょっこり見つけたものを、ちょこっと添える感じですが、合わせて楽しんで頂けてなによりです。インターネットとは便利な時代になったものですね。

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  2. この曲はなんといっても気持ちよいくらいの疾走感ですね。
    この疾走感を余すところなく訳しているのがここだと思います。
    どこまでもフルスピードで走っていく感じがします。
    ブライアン・メイのロックはすごくロックらしくて好きです。
    この曲の勢い、爽快感を最大限に表現するのはやっぱりフレディの
    ボーカルだと思います。

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    1. はなおのぺらさん、こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
      ねこあるきもメイ氏のいかにもなロックが好きではあるのですが、メイ氏の作ったロックをフレディが歌う、というパターンが好きです。
      メイ氏は歌声より、ギターの音色の方が表現力があると思います。

      まあ、ギタリストですから、当然なんでしょうけれど、歌も上手いものですから、ついリードボーカルと比較してしまいます。

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  3. この頃のフレデイはaidsでつらかっただろうに、とても元気な歌ですね!!!でも、それと裏腹に、なにかメッセージがあると考えてる自分もいます....

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  4. ねこあるきさん、いつもありがとうございます!疾走感のある曲では、これが1番好きです。フレディとメイ氏では、ぶっ飛んで行きそうな感じはやはりフレディ氏ではないかと。行っちゃうぜー、という歌詞だったのですね。いい年のおっさんたちがわちゃわちゃと仲良さそうにこんな歌をやってると、ほっこりします(笑)

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