2015年11月13日金曜日

Killer Queen - Queen 和訳

Killer Queen - Queen 和訳


キラー・クイーンです。
アルバム「シアーハートアタック」から。
一緒に歌えるカタカナ歌詞はこちら

歌詞に出てくる、「フルシチョフとケネディ」は言うまでもなく、旧ソ連の最高指導者と、アメリカの大統領です。

この二人が出てくるものと言えば「ウィーン会談」、または「ケネディ=フルシチョフ会談」と言われる1961年の会談です。

まあ、どんなものかと言うと、この二人の話し合いは難航どころか、完全に交渉決裂したうえ、結果的にベルリンの壁まで出来てしまいます。

歌詞では「フルシチョフとケネディ」ですね。
前文の「remedy(レメディ)」の単語と、韻を踏むために
「Kennedy(ケネディ)」が後に来ているのでしょうか。


▼オフィシャルの「キラー・クイーン」。
フレディの悩ましげな挙動も、魅力のひとつです。



▼PVと同じ衣装。この帽子がセットで完成形なのかな。
まるでフレディ自身が「キラー・クイーン」みたいですね。


Freddie_killer_Queen

Killer Queen 和訳



出だしに意訳を補足します:

君はあの「キラー・クイーン」を知っているかい?
素性は誰も知らないけれど、その界隈じゃ有名なんだ。
これを聞いた以上はタダじゃ済まないけれど、
教えてあげるよ、彼女の事を。


She keeps Moet et Chandon
見事な調度のキャビネットには、

In her pretty cabinet
いつもモエ・エ・シャンドン(高級シャンパン)が用意されているんだ。

'Let them eat cake,' she says
「ケーキをお召しあそばせ?」と言う所作は

Just like Marie Antoinette
マリーアントワネットそのものさ。

A built-in remedy
気難しいフルシチョフやケネディの会談だって

For Kruschev and Kennedy
丸く収める社交性を備えている。

At anytime an invitation
そう、彼女からお誘いが来たら

You can't decline
どんな時だって「断る」って選択肢は無いよ。

Caviar and cigarettes
キャビアに上質な煙草。

Well versed in etiquette
それに文句の付けようの無い礼儀作法。

Extraordinarily nice
ため息が出るほど例えようも無く素晴らしい

She's a Killer Queen
彼女は女王の品格を持ち、「男殺し」の才能ゆえに
「キラー・クイーン」と異名されている女性だ。

Gunpowder, gelatine
一触即発の火薬は、無害なゼラチンに見えるだろうし

Dynamite with a laser beam
一筋の光かと思えば、ダイナマイトの導火線だったり

Guaranteed to blow your mind
彼女の手にかかれば、確実に君の心は吹き飛ばされること間違いなしさ。

Anytime
いつでもね。

Recommended at the price
その価値は言うまでも無くお奨め。

Insatiable an appetite
もっと貪欲に求めたくなる
飽くことのない欲望を、

Wanna try?
試してみたくない?


彼女が何者か、知る人はいないんだ。

To avoid complications
面倒事はご免、とばかりに

She never kept the same address
同じ場所に留まった事はないし、
どこにいるか誰も分からない根無し草なのに

In conversation
ひとたび口を開けば

She spoke just like a baroness
落ち着いた物腰は、まるで旧来からの男爵夫人だ。

Met a man from China
そんな品格を持っているのに、
中国から来た男と会っているときは

Went down to Geisha Minah
「マイナ」(日本語読み「ミナ」)という名前で、
今度は芸者にまで成り変わったのさ。

Then again incidentally
その変わり身は鮮やかで、もし偶然にも君に会ったら

If you're that way inclined
今度は君におあつらえ向きの女性へと、華麗に転身するだろう。


Perfume came naturally from Paris
そこらでは手に入らない香水だって、
ごく当然の様にパリからお取り寄せ。

For cars she couldn't care less
特に車には言うまでも無く、彼女のお眼鏡に適うのは本当に難しい。

Fastidious and precise
とにかく好みにはこだわりが強いんだ。

She's a Killer Queen
そう、彼女はまさに「キラー・クイーン」の名にふさわしい。

Gunpowder, gelatine
滑らかな舌触りの、甘くてキラキラしたゼリーは、
一口飲み込んでみれば、火花を散らす爆薬で出来ていて

Dynamite with a laser beam
遥か遠くまで離れていても、
いつの間にか狙いを定められて、的確に射止めてくる。

Guaranteed to blow your mind
断言する。気づかぬうちに君の心は彼女の手中さ。
彼女の気分ひとつで粉々に吹き飛ばされる。

Anytime
自在にね。


なんだか厄介そうな女だな、と思うだろ。
ところが1度会ってみなよ。
その考えはすぐさま覆されるから。

Drop of a hat she's as willing as
会えるのをすごく楽しみにしていたみたいに
帽子を脱ぐなり、嬉々として傍に来るんだ。

Playful as a pussy cat
愛くるしい子猫みたいにはしゃいでさ。
彼女と一緒にいると、時間が飛ぶように過ぎていく。

Then momentarily out of action
でも、気づけばじっと見つめてくる。
吸い込まれそうな瞳でね。

Temporarily out of gas
今まではしゃいでいたのが嘘みたいに
一瞬だけ手を止めて

To absolutely drive you wild, wild..
今度は君の本能に火を点ける。
もっともっと興奮させて、激しく求めたくなるように駆り立てるんだ。
逃れられないよ。

She's all out to get you
彼女は君のすべてを奪うんだ。

She's a Killer Queen
それがキラー・クイーンさ。その意味が分かっただろ?

Gunpowder, gelatine
甘いひとときは命取りの罠で

Dynamite with a laser beam
狙われて落ちなかった者などいない。

Guaranteed to blow your mind
確実に身も心も持って行かれる。

Anytime
彼女の気まぐれひとつでね。

Recommended at the price
値の付けられない経験だ。
是非ともお奨めしたいよ。

Insatiable an appetite
体験したことの無い魅惑の世界へと

Wanna try?
身を投じてみる気になったかい?

You wanna try...
さて、君自身でお試しあれ・・・。


以上です。

フォロワー様限定で、和訳付き動画です。
英語と日本語で字幕が選べます。





ライブでは「香水はパリからお取り寄せ」の部分は、東京公演では「香水は東京から」(naturally from Tokyo)
ロンドン公演なら、ロンドンから、と、ご当地を当てはめるファンサービスはさすがフレディ。


▼おまけ「Dutch of TV Top of the Pops 1974」の映像
 公式PVよりも、メンバーがよく映っています。












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28 件のコメント:

  1. 匿名さん、こんにちは。
    コメント有難うございます。

    こちらの不勉強は存じております。
    曲の解釈において、これが正解というのは無いと思っております。
    このねこあるきの訳は、ひとつの解釈ということでご免ください。

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    返信
    1. 匿名さん。恐れ入ります。
      ここはねこあるきが管理するブログではありますが、公共の場でもあります。表現の自由はありますが、他の方がご覧になってご不快になるご発言はどうかお控えいただけますか?
      見知らぬ第三者への、あまり乱暴なお言葉はいかがなものかと存じます。
      よろしくお願い申し上げます。

      削除
    2. 横からすみません。
      フルシチョフとケネディがキューバ危機のことだとして、
      また、let them eat cakeが「パンがなければ…」というマリー・アントワネットの発言とされるものと同じとしたら、
      キラークイーンの貴族の女性ような振る舞いをうまく表現するには
      上の匿名さんならどのように訳しますか?

      削除
    3. 2番目の匿名さん。コメントありがとうございます。
      ねこあるきです。

      なるほど、面白いご提案ですね。最初の匿名さんには独自の「正解」に値する和訳があるがゆえに、恐らくは上記発言に至られたかと推測して。

      最初の匿名さん、どうか暴言ではなく、気品に満ちた「正解の」和訳をどうかこのコメント欄にいただけませんか?
      ご披露いただければ、このページをご覧になっている他の方にもまた一興かと思われます。お願いします。

      削除
    4. とてもわかりやすい訳で感動しました。ありがとうございます

      削除
  2. 補足です。
    2番目の匿名さん。せっかくコメントいただきましたのに、最初のコメントさんが、もうお出でになりそうに無い場合は、不肖ながらねこあるきが何か余興でもご用意いたしましょう。

    返信削除
  3. 「不快な表現」とのことで、該当コメントを削除いたしました。
    ネットマナーをどうかお守りくださいます様、お願いします。

    返信削除
  4. フォロアーの高橋です。いつも尊敬の下に拝見させて頂いています。
    いつもQueenの曲をPCで、歌詞と和訳が曲に合わせてスクロールする"Media Go"というアプリで聞いています。「ねこあるき」さんの和訳は他の人と全然違うので質問させて頂きたいです。
    [00:28]Gunpowder, Gelatine 一触即発の火薬は、無害なゼラチンに見えるだろうし
    [00:31]Dynamite with a laser beam 一筋の光かと思えば、ダイナマイトの導火線だったり

    [01:16.41]Gunpowder, Gelatine 滑らかな舌触りの、甘くてキラキラしたゼリーは、一口飲み込んでみれば、火花を散らす爆薬で出来ていて
    [01:20]Dynamite with a laser beam 遥か遠くまで離れていても、いつの間にか狙いを定められて、的確に射止めてくる

    [ ]内数字は頭からの[分:秒]ですが、英語で同じ歌詞なのにどうして上の様に違う和訳ができるのしょうか? 勿論貴殿の訳の方が良いし適確だと思うのですが、お答えして頂けるでしょうか? 宜しくお願い致します。
    /(=∵=)\

    返信削除
    返信
    1. 高橋さん。ねこあるきです。
      カタカナ歌詞のページにもご質問をいただき、ありがとうございます。また、フォローまでしていただくとは、恐縮至極です。
      「尊敬の下」とはもったいないお言葉を。今後とも精進いたします。

      まず、「Media Go」というアプリ(というか、完全なアナログ人間なのでほとんど何も知らない)を存じなかったです。勉強になります。
      こちらもPCですので、あとで検索してみようと思います。

      ご質問の「同じ歌詞なのに、違う和訳ができるのは何故?」とのことですが、それは文法的なことをお尋ねになっておられますか?
      「弾薬とゼラチン、レーザー光線付きダイナマイト」が直訳として正しいのはさすがに理解はしておりますが。

      そうではなく、「なぜこの様な意訳を作り出せるのか?」というご質問でしょうか。
      そうだと仮定しまして、基本的にねこあるきはGooでもGoogleでもなんでも、自動翻訳サイトでもできそうな和訳はやらない様に心がけているのです。
      人間が和訳するのだから、同じ言葉や、同じ表現を連用しないのが、人間だけができる意訳なのかな、と勝手にこだわっている有様です。

      音楽がひとつのストーリーだったとして、同じシーンを何度も繰り返さない様に、またせっかく同じフレーズが繰り返しになっているなら、きっとこだわりのある部分なんだろうと、どんどん後半に進むにつれ盛り上げていこう、という趣旨で意訳しているから…ということで回答になっているでしょうか。
      申し訳ございません、もし足りない部分がございましたら、ご遠慮なくご質問なり、お気軽にコメントいただけると幸いです。

      削除
  5. 高橋です。丁寧なご回答ありがとうございます。
    「勝手に和訳、むしろ意訳」というタイトルでこの様なご回答は想定しておりましたが、私の関心は「音楽がひとつのストーリーだとして、」楽曲の作者の意図を”ただ”想定して意訳するのか、又は、楽曲の製作背景や、時代環境やその他調査,構想を練って意訳するのか、具体的な苦労とか、をお聞きできればと思いました。
    稚拙な質問で意思が伝わらず申し訳ございませんでした。

    返信削除
    返信
    1. 高橋さん。コメントありがとうございます。
      いえいえ、こちらの読解力が足らず、お手数をお掛けいたしました。

      唯一こだわっているのは、日本人なら日本語でわかるように和訳しよう、ということです。解釈は自由ですが、雰囲気とイメージさえお伝えできれば、と願っております。

      一応、作業の内容です。
      全部は無理ですが、調べられるところは調べます。歴史、時代背景、成り立ち、あれば他サイト様やCDの対訳も。ちなみにどういう訳にしようとは考えません。私見は取っ払って資料集めです。
      同時に曲を聴きます。特に表現力豊かなフレディは、歌声にイメージを乗せるのが素晴らしくて、さながら映像の様に伝わってきます。
      直訳して骨組みをつくり、受け取ったイメージを日本語に直して肉付けです。
      結果的にねこあるきの解釈ですが、フレディから受け取ったイメージのうち一部分を、文字に起こしている様なもので、あまり自分で思い付いたという感じはしておりません。
      想定や構想を練っているのは、私ではなくフレディの成果でしょう。

      要約→「フレディがそう歌っている様に聴こえたので、文字にしてみました。」

      苦労するところは、自分の語彙力のなさにうんざりします。もっと私は勉強すべきです。
      それと、意訳が過ぎて、いつかファンに怒られるんじゃないかと冷や冷やしております(笑)

      削除
    2. ねこあるきさん、高橋です、ご回答ありがとうございました。
      全く同感です! 私も(ビジネス)英語を少しやりますので分かります。
      欧米と日本では文化も習慣も違いますので、そのまま訳すと日本人には少し違和感がある時があります。原文には無いが直訳ではなく意訳で、少し変えたり付け足してやると日本人にはより分かり易くなる場合が多々あります。
      ところで、昨年私の妻が少し”鬱”で、気が落ち込むのですが、私と車に乗る時にかけるQUEENの曲、特に”Don't Stop Me Now”を何度も聞くうちに、「意味は分からないが少しウキウキしてくる」と言って、調子を取ったり、口ずさんだりしてきました。普段は聞かない洋楽でこんなことはなかったのですが、意訳を付けてSNSで配信する等で同じ症状の方々が改善すれば、また別の意義があるのではと思いました。
      いかがでしょうか?

      削除
    3. 高橋さん。共感していただけて本当に嬉しく思います。
      本当に仰る通りです。
      英語と日本語は、成り立ちそのものが異なりますので、文字にとらわれたまま和訳すると、イメージも雰囲気もあったものじゃない文章が出来上がってしまうんです。かといって勝手に創作するわけにもいかず。
      なるべく滅私につとめ、ときには英語は英語のままの方が良いのでは?と挫折寸前になることも多々あります(苦笑)

      奥様、心配です。どうかお大事にされてください。でも、ご一緒にドライブしながら洋楽を楽しまれるとは、とても素敵なご夫婦ですね。

      そして不肖ねこあるきは、本当にアナログで「SNSで配信」の文章あたりで、すでに意味が分からなくなってきています。興味はもちろんあるのですが、いかんせん知識が足らんのです。電子端末においては、こういった惨状です。

      長くなってしまい、申し訳ないです。やり方さえ分かれば、同症状の方というより高橋さん専用で作成することは可能ですよ。1からのスタートで、相当時間がかかると思いますが「こういったものがあれば便利」というご要望や、何から始めれば良いか教えていただけると有り難いです。ただ、これはひとつの提案ですので、聞き流していただいても宜しうございます。

      削除
    4. このコメントは投稿者によって削除されました。

      削除
    5. ねこあるきさん、高橋です、ご回答ありがとうございました。
      SNSとは、Social Network Serviceの略で、Face Book, TwitterやLineが有名ですがYouTubeやこのGoogle+のブログもその一つだと思われます。 要は公開で発信する事で不特定多数の人が見ることができるのです。(このGoogle+はかなりマイナーかなぁ?)

      ところで、私の一番好きなQUEENの楽曲は、"Show Must Go On"です。フレディが亡くなる1991年発表のドラマチックなロ短調の曲で、HIVが原因の肺炎が進行していたにも関わらずフレディが高いキィーを精魂込めて歌い上げた涙が出る曲です。是非ねこあるきさんに意訳をして頂ければとても幸せなのですが・・・、時間と余裕がある時にお願い申し上げます。

      削除
    6. 高橋さん。コメントありがとうございます。
      なにやら難しそうなお話ですが、とりあえずyoutubeで動画を作成してみました。テストもかねて新しい試みといえば「'39」です。
      このブログのページに「勝手に和訳 むしろ意訳 そして動画」のタイトルから行けるようになっております。
      リンクはhttps://youtu.be/DXIAd2cfGy0

      死期迫るフレディは、初期の様な力強さがあって私も大好きです。なかなか時間がとれず進度が遅いので、気長にお待ちいただければ幸いです。

      不特定多数の方にご覧になっていただくと、高橋さんの様にご理解と良識のある方ばかりではなく、ネガティブな発言も発生します。ここの様な閑散としたブログでも、時折、相応しくない発言をされる方もいらっしゃるので、ご理解いただける方だけに、ひっそり進めていこうかと。
      打たれ弱いねこあるきです(笑)

      削除
    7. ねこあるきさん、ご回答ありがとうございます
      Youtubeに動画アップできましたネ!? (*^^*)ノ
      "Media Go"等のアプリで歌詞と和訳がテロップで流れるようになると良いですね。(本格的にはhttp://misukou.blog84.fc2.com/blog-entry-613.html参照)
      "Show Must Go On"の意訳は、オブリゲーションと思わず、気長に好きな時に楽しみながらやって頂けたらと思います。
      最後に質問です。ねこあるきの2足歩行らしきネコの写真は、合成?本物?( → だとしたらオカルトものですね(-_-;))

      削除
    8. 高橋さん。コメントありがとうございます。
      日々、勉強と精進の毎日です。
      以前、「PVを見ながら、和訳も読みたい」とご意見をお寄せいただいたことがありましたので、ようやく重い腰を上げた次第ですが、高橋さんのコメントが、契機となりました。有難うございます。

      和訳付きの動画は、ちょこちょこ作成していきます。フォロワーの方へのおまけ動画だと、お暇なときにご覧になってくださいね。
      リンク先も勉強させていただきます。ご指南も含め、重ねて御礼申し上げます。

      2本足のネコは、グーグルのストリートビューで偶然映ったもので、ひと頃、ネットで話題になったものです(笑)
      最後と仰らず、どうかまたお気軽にコメントをお寄せください。フォロワーの方にコメントをいただくと、やる気が出て参ります。

      削除
  6. 字幕つき動画を見ました。
    もともとのじっくり読める訳もいいですが、
    動画だとリアルタイムでグッと来ていいですね。
    いかにもキラー・クイーンといった感じで迫力があります。
    すばらしい訳を読ませてもらってありがとう。

    返信削除
    返信
    1. はなおのぺらさん、こんばんは。いつもコメントを有難うございます。
      動画になりますと、文章を大部分削ってしまうので、意味が伝わるかどうかイマイチ自信が無かったりします。
      ただ、目で追えるには限界がありますので、大意だけでもお伝えできればいいな、と思い作成しております。
      (なかなか良さそうな動画が見つからないのが難点です。)

      削除
  7. 字幕つき動画を見ました。 やっぱりいいですねぇ、そして意外と早かったですねぇ! しかし時間的問題でねこあるきさん特有の補足付加的な意訳が付けにくいのかなぁと思いました。
    ところで話は変わりますが、洋楽は韻(rhyme)を踏むのが多いですよネ?
    やたらと気になる時がありますが、意味が伝わるようにうまく韻を踏んでいれば良いのでしょうが、音だけで無理やり歌詞に入れている場合があるようですが、ねこあるきさんはそんな意味のないrhymeを訳すときはどうしますか?

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    返信
    1. 高橋さん。こんばんは。コメントをいただいてとても嬉しいです。
      ねこあるきは、「字幕動画さえあれば、和訳ブログはいらないんじゃないか?」という考えが一瞬、頭をよぎりましたが、あれこれ模索する中で、やはり、ねこあるきは文章ありき、という初心のままでいようと思いました。
      仰る通り、やはりブログ本文で「むしろ意訳」を補足するのが、一番分かりやすいですね。
      動画は楽しいですが、高橋さんや、いつもご覧になってくださっている方のためのおまけです(^^)

      そして洋楽はなぜ、あそこまで韻にこだわるのでしょうか。
      子ども用の「ABCの歌」でさえ、AからGまでは良いとして、HからPまで一気に詰め込んできます。GとPの韻を合わせるためになんと無茶な。

      クイーンはすごく歌詞が知性的で、上手に韻を取り入れて言葉選びが巧みです。韻を踏むことで意味が伝わる場合は、日本語の文中に掛詞や縁語にして仕込んでみたり、逆に韻にこだわって雰囲気を損ねる場合は、雰囲気を重視したうえで、言葉を選びます。語呂合わせの韻は、和訳も語感良く。最終的に意味がないものは無視しています。
      ここで語彙力、表現力が問われてくるので、ねこあるきはいつも苦しいのです(汗)

      削除
  8. ねこあるきさん、こんにちは。はじめましてSanaと申します。映画『ボヘミアン・ラプソディー』からクイーンに出会い、キラー・クイーンという曲の虜になりました。フレディのワードチョイスが本当に大好きで、既存の和訳では飽き足らず自らも試行錯誤して解釈していた際、こちらのブログに辿り着きました。ねこあるきさんの和訳、解釈とても素晴らしいです。キラー・クイーンの繊細かつ洗練された曲調に調和した、一つの美しい物語のような和訳にとても感動しました。特にgunpowder, gelatineの訳では、彼女の艶やかな外観と弾けるような内面の対比が綺麗に表現されており、その見事さに思わず声が出てしまいました。この素晴らしい作品に対して熱い気持ちを持ったファンがいることが伝わるよう願っています。勢いに任せた駄文、失礼いたしました。

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    返信
    1. Sanaさん、初めまして、こんばんは。ねこあるきです。
      和訳を気に入っていただき、大変光栄に存じます。

      フレディの言葉の選び方、際立つセンスは誰をも魅了してやみません。豊かで奔放で、華やかで繊細。気品を漂わせつつ、妖しくて。
      この英語で表現された独特の世界観を、日本語に置き換えるとなると、直訳ではかなり早い段階で限界が来ますよね(笑)
      Sanaさんには、この世界観をご理解していただけて、不肖ねこあるきは本当に嬉しいです。
      一触即発の危うさと、魔性の艶やかさを「火薬、ゼラチン」の名詞で終結させてしまうのは余りにもったいない。

      時折、誤訳だと否定されることもありますが、Sanaさんにコメントをいただいて、元気づけられました。重ねがさね、御礼を申し上げたく思います。
      是非、またお気軽にコメントをお寄せください。

      削除
  9. ねこあるきさん、お返事ありがとうございます。まさかお返事が頂けるとは思ってもいなかったので、正に望外の喜びです。

    ねこあるきさんの意見に大いに賛成しております。この歌詞から垣間見えるフレディの知性や妖艶さ、色気や気品に人生で初めての感情を抱いております。これまで聞いてきた音楽と全く違う、正にextraordinarily niceという言葉がピッタリです。
    キラー・クイーンの歌詞自体はとても簡潔であるのにも関わらず、その背後に広がる物語がクッキリと浮かび上がっていますよね。その単語をただ訳すのは、ねこあるきさんが仰っていたよう本当にもったいないことです。「火薬、ゼラチン」という言葉も、まるで氷山の一角のように、それが持つ意味以上の物語を伝えていると思います。〈私の気持ちを私以上に汲み取ってくださり感謝感激〉

    話は変わりますが、私はキラー・クイーンの中で"well versed in etiquette"という歌詞が本当に大好きなのですが(何故かはわかりませんが、綺麗だと思いました)ねこあるきさんの好きな歌詞はありますか?

    今回も長々と失礼致しました。don't stop me nowの訳も拝見し、ねこあるきさんにお伝えしたい感情がムクムクと湧き上がっている所存ですので、今度はそちらにお邪魔させて頂くかもしれません。


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    1. Sanaさん、コメントをいただいて大感激しているのは私の方です(笑)

      そうなんですよ、歌詞は簡潔にまとまっているのに、その背後にあるものが底知れないと言いますか。
      キラー・クイーンの「火薬、ゼラチン」を聴いたとき、ゾクゾクするような感覚に陥りました。悪魔的な何かを垣間見たような。
      『ヤバいものを見たかもしれない』みたいな。
      そのあとの"Guaranteed to blow your mind"で、自分の中の何かがふっとばわれるような感じです。

      ああ、Sanaさんもキラー・クイーンに射止められてしまいましたね。
      その価値は充分、身も心も確実に持って行かれます。
      このクイーンの世界へようこそ。

      私、好きな歌詞がありすぎて。
      キラー・クイーンにおいては、全部が名言に見えます。
      (きっとSanaさんも同じ様に分かっていらっしゃると思います)

      小ネタですけど、ねこあるきの字幕動画でフレディが片手にはめている黒い皮手袋は、ライブで「この手袋いいだろ?悪魔にもらったんだ。指先に本物のダイヤがついている」と言っていたやつなのですけど。
      (そのあと「みんなが信じてくれない!」と笑っていましたが)

      動画でフレディが"wanna try"と指先で誘うしぐさのときに、ダイヤがキラリと光るんです。ああ、フレディはキラー・クイーンだったのかと思いました。もう、表現力の高さゆえですね。

      是非ぜひ、どのページでもコメントいただけると嬉しいです。
      また遊びにいらしてくださいね!

      削除
  10. 英語の雰囲気を伝える「これぞ翻訳」に感嘆しています。
    プロの翻訳者になって活躍してほしいと思っています。
    公開いただき、とても感謝しています。どうもありがとうございます。

    ささいな点ではありますが、疑問を感じた文法に気が付きましたので、お知らせしておきます。

    For cars she couldn't care less

    正確に訳すと「これ以上少なくケア(心配)することはできない (ぐらい心配していない)」ですから、どうでもいい、全く気にしない、という意味になると思います。

    なので、「特に車には言うまでも無く、彼女のお眼鏡に適うのは本当に難しい。」という意図はなく、「こだわるものにはこだわるし、興味ないものにはまったく興味ない。好みが難しい、激しい。はっきりしている」の意味と感じましたが、いかがでしょうか?

    ご確認いただければ、幸いです。よろしくお願いいたします。

    返信削除
    返信
    1. たっちぃさん。
      ほぼ、一年前のコメントにご返信となってしまい、申し訳ございません。なかなか、鋭い着目点だと感服いたし、返信申し上げます。

      ねこあるきの中でも、couldn't care lessの部分は、いまだにはっきりしない文章です。

      和訳当時、様々な歌詞を拝見しましたが、
      couldn't care/lessと、
      couldn't careless
      がいずれも複数ありました。

      careless→文法がおかしい、ただし、歌詞は忠実に文法を守るべきものではないので、有りなのかもしれない。無理に訳すと「不注意には出来ない」。気にしない、とは全くの逆になります。

      couldn't care/less→たっちぃさんの訳の通りと思います。
      イギリス英語の口語表現「気にしない」です。

      どっちが正しいのか?と、オフィシャルサイトを拝見しましたが、歌詞によっては、所々間違っている部分もあり、あまり信憑性もなく…。
      結局、どちらでも聴き手が受け取るように受け取って良い、と結論を出しました。

      おそらく、ここまでこだわるのは日本人だからなんだろうか、と思ってみたり。
      私もたっちぃさんのように、「こだわるものと、こだわらないものに落差が激しい」の方が、キラー・クイーンらしいと思うときもあれば、いずれにせよ、「お眼鏡にかなうのが難しい」ということさえ伝わるのなら、車に関してはどっちでも良いのでは?と思うときもあります。

      余談ですが、ここから尾を引いて、未だに[couldn't care less]と[could care less]で悩んでいます。


      たっちぃさんは、「お眼鏡にかなうのは難しい」の部分も否定するご意見でしょうか。
      そうではない、キラー・クイーンは何でも簡単に好いてくれるはずである、と、お考えでしょうか?

      私個人は「車は気にしない」は、好みが激しいゆえに、彼女に気に入ってもらえるのは難しい、と強調しているのかと解釈しました。
      ですので、「お眼鏡にかなうのは難しい」というのは、私の解釈として維持します。

      そのうえで、私が口語表現の「車は気にしない」を採用しなかったのは、たっちぃさんのように、英語にご理解がある方はそのように解釈をされるだろうし、日本語で簡単に「こだわりが強く」が、すぐ伝わる表現を選択した結果なのです。

      削除