Victims - ヴィクティムズ いつも二人で Culture Club 和訳
タイトルは「Victims ヴィクティムズ」ですが、歌詞の中では「The victims ザ・ヴィクティムズ」になっています。特定の誰かを示しているのでしょう。
考えなくても、ドラムのジョン・モスとボーイ・ジョージの二人だと思い付いた方は、カルチャー・クラブの常連さんですね。
この曲の発表時期は、「カーマは気まぐれ」の少しあと、「ミスミーブラインド」の前、いずれも1983年です。
"Victims"の意味は「犠牲者」や「被害者」の他にも、「魅了され、虜になった人」、「騙される」「食い物にされる」、そして「生け贄」という色んな意味があります。
カルチャー・クラブの歌詞に、いつもながら特徴的だと思うのですが、「Victims 犠牲者」の単語に込められた意味が多すぎるので、何の犠牲になったのか、「犠牲者」をどう解釈するかはお任せします。
▼ヴィクティムズのPV。ボーイらしい世界観が素敵です。
"Victims" 和訳
The victims we know so well
「犠牲者」、僕たちには何の事かよく分かっているよね
They shine in your eyes
今では変わり果てた彼らだけど、
あの頃と同じ姿で君の瞳に宿っている
When they kiss and tell
そして彼らはキスして語り掛け
Strange places we never see
未知の場所へ導いてくれるんだ
But you're always there
でも、気付いていないかな
君はいつもその場所にいるんだよ
Like a ghost in my dream
僕の夢に現れる、付きまとう幽霊のように
気が付けば傍にいて、決して離れないのと似ているね
And I keep on telling you
僕は君に繰り返し語り続けよう
Please don't do the things you do
お願いだから、今やっている事も、やろうとしている事も
やめて欲しいんだ
When you do those things
だって、君が何かを行動するときには
Pull my puppet strings
僕を操っている糸を引っ張って
I have the strangest void for you
僕はバカみたいに操られ、望まない動きをさせられるから
心は空っぽで、誰よりも不格好な操り人形みたいだよ
すべては君のために
We love and we never tell
僕たちの愛は確かなものだと信じている
だから、決して問わないよ
What places our hearts in the wishing well
想いが叶う、願い井戸がどこにあるかなんて
Love leads us into the stream
愛は、僕らを試すかの様に押し流して
And it's sink or swim
二人は終わりを告げるのか、それとも絆を強くするか
大きな決断を迫ったりするけれど
Like it's always been
今までもずっとそんな事があったよね
And I keep on loving you
だから僕は、今までもこれからも、君を愛し続けるよ
It's the only thing to do
それが僕にできる唯一つのことだから
When the angel sings
天使の歌声すらも
There are greater things
どんな偉業であったとしても
Can I give them all to you
僕が出来る限り、持てるものすべてを君に贈ろう
uh,oh,uh
Pull the strings of emotion
ねえ、心の糸にふれてごらん
その糸は君の封印してしまった熱情につながっていて
Take a ride into unknown pleasure
頑なな心を和らげ、経験したことのない至福が包みこむ
Feel like a child on a dark night
僕はまるで、子どもが暗闇の中で小さな手を合わせて
Wishing there was some kind of heaven
一心にお空へ願いをかけているよう
I could be warm with you smiling
和やかな気持ちで、僕と君は一緒に微笑んでいたいから
Hold out your hand for a while
あの時、君と僕を繋いでいたその手を
少しの間だけ僕に差し伸べて
The victims we know them so well...
「犠牲者」、それが何を意味するのか僕らは知っている
so well
よく知っているはずだよ
ah
The victims we know so well
「犠牲者」、僕と君の間には、あえて言う必要もなく
They shine in your eyes when they kiss and tell
犠牲となった彼らは、君の瞳の中で幸せなまま生き続け
優しくキスして教えてくれる
Strange places we never see
僕らがまだ見知らぬ未来へ、その在り処へと
But you're always there like a ghost in my dream
でも君はいつでもその場所にいるんだ
僕の夢に出る幽霊の様に、気付かないうちに傍にいる
And I keep on telling you
僕は君にずっと語り続けるよ
Please don't do the things you do
君がやっていることをどうか止めて
When you do those things, pull my puppet strings
僕を操る糸を引き、意のままに操ろうとしないで
僕は心の無い人形じゃないよ
I have the strangest void for you
何も満たされず、空しく僕は君のために踊り続ける
僕はこの世で一番、馬鹿げた操り人形みたいだ
oh,uh
Show my heart some devotion
君をどれほど深く愛しているか、僕の献身を見せてあげる
Push aside those that whisper never
だから、小さな囁きに耳を傾けて
どんな時でも邪険にしないで
Feel like a child on a dark night
闇夜に幼い子どもが震えて誰かを求めるように
Wishing we could spend it together
二人が一緒にいられるよう切望している
I could be warm with you smiling
温もりの中で、君と微笑んでいられることを
Hold out your hand for a while
離れてしまった二人の手
僕の手は虚空を掴んでいる
少しだけでも、君の手を伸ばして握って欲しいよ
The victims we know them so well,
「犠牲者」、僕らは何を意味するか分かるよね
so well...
よく分かっているよね
Thank you for your request,Ms.Y.
以上です。
▼字幕付きの和訳動画を作りました。
2017年12月31日から2018年1月1日にかけて。
ねこあるきは、カルチャー・クラブと年越ししました。
ところで以前、私はブログの中で「カルチャー・クラブは10曲和訳する」、と言っていましたが、これで既に9曲目です。
ラストあと1曲?!、と今更ながら気づいたわけです。
飽きっぽいねこあるきにとって、10曲とは永遠に終わらない数だと思っていましたが、足りないですね、まだまだやりたい曲もあるし。
カルチャー・クラブは「カーマは気まぐれ」以外、ご存知ない方も多いですが、名曲揃いです。
また来日してくれる日を願って、10曲に拘らずもっと和訳してみようと思います。
おまけ
「ヴィクティムズ」は、「Shirley Temple Moment シャーリー・テンプル・モーメント」というタイトルで、メイキングみたいな音源が発表されています。
しょっちゅう演奏をやめて"fuckin' !"と叫んだり、やたら口の悪いメンバーですが、罵詈雑言はおいといて、やり取りがちょっと興味深かったりします。
曲の完成度の高さは、こういう過程を経て出来上がっているのですね。
クイーンのメンバー4人も、曲作りの中で、マジ切れの喧嘩することだってある、と語っていましたし。
▼「シャーリー・テンプル・モーメント」。
※過激な発言が含まれますので、ご注意ください。
品行方正なテンプルちゃんとは程遠い雰囲気の音源です。
(おそらく皮肉でしょうけれど)
この音源で、各メンバーが何を言っているか、文字に起こしたサイトを見つけました。世の中は広いですね。
ちょっと、和訳するには憚られるので、リンクだけ貼ります。
文字起こしはここ
この「シャーリー・テンプル・モーメント」は、初期のデモ音源を録音中の出来事です。
特に興味深いのが、ボーイの歌う歌詞。
途中までは同じで、一部異なっているので、おまけで和訳します。
"Oh, the victims we know so well
They shine in your eyes when they kiss and tell
Strange places we've never seen
But you're always there like a ghost in my dream
And I keep on telling you
Please don't do the things you do
When you do those things, pull my puppet strings
I've the strangest void for you...
Oh, we love and we never tell
What places our hearts in the wishing well
▲ここまでは同じ
▼ここから歌詞が異なります。
Strange lover I've never been
僕はこんな二人の付き合い方をした覚えはないよ
But you must be strong, you must come clean
君は強くならなきゃ、そして心の内を僕に吐露して
If I keep on loving you, it's the only thing to do
僕が君を愛し続けるために、それだけはやって欲しい
There are stranger things if I do those things
そうでなければ、僕は一体何なの
I'm a puppet king for you..."
今の僕は君のための、張り子の操り人形じゃないか
以上、おまけ和訳です。
「シャーリー・テンプル・モーメント」の音源は、繊細な方が聞く(見る)とショックを受けるかもしれませんので、もし勇気が無くて聞けない方は、お気軽にご質問ください。
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