2017年12月21日木曜日

Brighton Rock - Queen 和訳

Brighton Rock - Queen "ブライトン・ロック" 和訳


「Brighton Rock ブライトン・ロック」は「シアーハートアタック」収録。
この「ブライトン」はイギリスにある地名です。






ロンドンから日帰りできる、海岸沿いのリゾート地。
ブライトン・パレスピアの遊園地やイルミネーションが、海面に照らします。





「ブライトン・ロック」のオープニングは、商業施設の喧騒から始まります。
こんなイメージでしょうか。




歌が入るのは1分45秒までで、その後3分間のギターソロが続きます。
終わりギリギリの4分40秒から、残りの歌が入る、長さ5分のうち、ほとんどがギターの曲です。

当然、作曲はブライアン・メイ。

フレディとロジャーの高音と低音が面白いですね。
最後のキャッキャ、ウフフまで。

もう、ラブ・コメディです。


▼CDのブライトン・ロック。
ライブになると長いギターソロが入って、9~13分になります。





"Brighton Rock" 和訳


Happy little day, Jimmy went away
上機嫌なある日、ジミーは出かけて行った

Met his little Jenny on a public holiday
かわいいジェニーに出会ったのは祝日で

A happy pair they made, so decorously laid
二人はすぐ恋に落ち、仲良く並ぶ姿は、それはお似合いだった

'Neath the gay illuminations all along the promenade
遊歩道に沿って、派手に輝くイルミネーションの下
ジミーはロマンチックに語り掛ける

"It's so good to know there's still a little magic in the air
「ねえ、もっと素敵になれる魔法があるよ

I'll weave my spell"
僕が呪文を唱えてあげる」

"Jenny will you stay - tarry with me pray
「ジェニー、帰らないよね
僕と一緒にこのままで、この願いを聞き届けて

Nothing 'ere need come between us tell me love,
二人の間を邪魔するものは何もない
僕は君の愛が知りたいんだ

what do you say"
君はどうなの?」


ジェニーは口元を手でおさえて答える

"Oh no I must away to my Mum in disarray
「まあ、私ったら!もうママの所へ帰らなくちゃ
どうしましょう、まだ誤魔化せるかしら

If my mother should discover how I spent my holiday
もしママが、私が休みの日にこんな事していたなんて知ったら、もう大変!

It would be of small avail to talk of magic in the air
あなたのかけた魔法、ちょっと効いたわ

I'll say farewell"
でも、私の答えは『ごきげんよう』なの」


O Rock of Ages, do not crumble, 
ああ、こんな試練にめげてはいけない

love is breathing still
確かに愛の手ごたえはあったもの

O Lady Moon, shine down a little people magic if you will
ああ、麗しき月の女神よ
このちっぽけな哀れ人を照らして、出来れば奇跡を起こして

ジミーはしょんぼり、夜道をひとり歩く


Jenny pines away, writes a letter everyday
ジェニーはあれからジミーを思い出し、ため息をついては
やせ細っていく

来る日も、来る日も熱烈なラブレターを書いた

"We must ever be together, nothing can my love erase"
「親愛なるジミー
私たちはずっと前から、ひとつになるべき運命なのよ
この愛を打ち消すものはなにもないわ
お返事待ってる、愛をこめて」

"Oh no I'm compromised, I must apologize
ジミーは、毎日届く手紙をうんざり開いてつぶやく

「ありゃ、困ったな、やばい事になったぞ
謝って許してくれれば良いんだけど

If my lady should discover how I spent my holidays..."
もし僕の彼女が、僕が休みの日にこんな事していたなんて知ったら、大変だ…」


woo
ウフフ、アハハ♪




request via Youtube


以上です。


▼字幕付き動画を作りました。
1977年のヒューストンです。





おまけ というか


ブライトンは、1960年代イギリスの、「モッズ」と言われる若者たちの聖地でした。

「モッズ」は細身のアイビースーツに、ミリタリーパーカーを羽織り、スクーターを乗り回します。

それに対するのが「ロッカー」と呼ばれた若者。
髪をリーゼントにし、オイルの染みた革ジャケットと、いかついバイクにまたがります。


▼左が「mods モッズ」、右が「rocker ロッカー」




この二者は仲が悪く、ブライトンで「モッズ・ロッカー暴動」という抗争を起こします。

この暴動は、ザ・フーの、ロックオペラ"Quadrophenia"、映画「さらば青春の光」にもなっていて、ブライトンはイギリスの若者文化を代表する場所の一つなんですね。


「ブライトン・ロック」のジミーやジェニーのように、ロンドン近郊の若い男女は、ブライトンへ日がな遊びに行っていたのでしょう。


▼ブライアン、ブライトンを行く。





ブライアン・メイの若い頃は、ギターと勉強ばっかりのイメージです。
果たして、他の若者同様、ブライトンに入り浸ってたでしょうか?


▼若きメイ氏はギターに夢中。
雰囲気から察するに、ブライトンに行ってなさそう。
中学校の先生をやっているくらいだし。




▼インテリっぽいオールバック、清潔な身なり、整ったお部屋。
猫まで毛づやが良いですね。










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11 件のコメント:

  1. こんばんは!
    遊園地の喧騒から始まるこの曲、メロディー、ギターも津軽三味線みたいで格別なものは無く聴き過ごしていましたが、ギターのDelayの技術が使われていると初めて知りました。私はギターはやりませんので新鮮な感じでした。Brianのギターレッスンビデオに対して「って、出来るわけねぇーだろー」と言うコメントが受けました (笑)

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    1. Mr.Fairy Feller、高橋さんこんばんは。
      コメントありがとうございます、ねこあるきです。

      実は私、このブライアン・メイのギター講座VHSを持っています(笑)

      短い譜面が付録で、謳い文句は「ブライアンは、普通の速さとスローな速さでプレイし、丁寧に教えてくれるので、心配はいらない」でした。

      絶対ウソじゃん!弾けるわけあるか!、とは心の叫びです。

      ロック好きがやってしまいがちな過ちのひとつ、ギターかベースに手を出す、その前に、先にビデオを見れば良かった…。

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  2. こんにちは。

    遅くなりましたが
    明けましておめでとう御座います。

    今年も宜しくお付き合いの程お願い申し上げます。

    >ブライトン 名探偵ポアロにも出てきますが、こんな気の張らない場所もあるのですね。高級ホテルとかばかり出てきますので遊園地があるとは知りませんでした
    NY のコニーアイランド とは又趣が違って居る様に思います。

    >モッズ と ロッカー この争いは聞いた事が有ります。ずいぶんロンドンからは離れているのに。

    >メイ氏の教則ビデオ  簡単に弾かれていますが それはメイ氏だからこそですね。 私もギターに手を出して挫折した者です。お恥ずかしい。

    ではこの辺で。 寒さが大変厳しいのでお体ご大切に。

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    返信
    1. Eddyさん。返信が遅くなり、申し訳ございません。
      明けましておめでとうございます。
      本年もよろしくお願い申し上げます。

      コニーアイランドは有名ですね。色んなビデオクリップのロケ地になっていたと思います。
      ポアロにブライトンが出て来たとは、初耳でした。
      シャーロック・ホームズ役の俳優、ジェレミー・ブレッドばかり追いかけていました。

      Eddyさんもやってしまいましたか、ロック好きにありがちな「ギター・ベースに手を出す」。
      その時は楽しいんですけどね、希望にあふれてギター抱えていたはずなんですけどね、いかんせん私には才能が無かった(笑)

      マイペースなブログではございますが、今年も色々とお話が出来ることを楽しみにいたしております。

      削除
  3. こんにちは。

    お返事頂きまして有難う御座いました。

    アコギから入ったのですが 弦が固くて強いので中々押しきれず何とか和音が弾ける位でした。コードです。次に先生についてと思ったのですが、ゴタゴタ続きで挫折。リベンジをと思いましたが未だ出来ず。掛け声倒れです。

    >ジェレミー・ブレッド 家人は絶対にこの俳優さんしか シャーロックは考えられない と言っていて 新現代版 シャーロックはお気に召さない様です。カンバーバッチ氏がネックです。
    >ポアロ 一話 ブライトンに転地療養で行っています。
    再放送で見たので違うかも知れません。

    偶々TVを夕方つけたら ポアロを放送していました。
    デビット・スーシュ も当たり役ですね。

    この前の 和訳なさった 「Love of Life」でしたか これは身につまされました。長い間の友人と思っていた相手が、立場が変わると関係も余所余所しものに成って行くのを感じていましたが、今日来た遅れた年賀状の冷淡で紋切り型の挨拶に冷水を浴びせられて感じでした。
    済みません。こんな嫌な話。
    今年は年頭から要らないものが分かって返って良かったと思うことに致します。

    かなり話が逸れたことをお詫びいたします。

    では今日はこの辺で。

    お元気で。

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    1. Eddyさん。こちらはエレキに手を出しました。

      1弦の切れやすさに泣かされましたが、一番は指が届かない!でした。ブライアン・メイは安々とネックに手を回しているのに。
      もっと器用に動けば、手の大きさは気にならなくなるようですけれど、肝心の「器用に動く」が出来ません。

      ニルヴァーナの「モリーズ・リップス」なら、2つの和音だけで出来ているので、アンプを歪ませて、もうそれだけで満足しています。
      気軽に自信を取り戻すにはおススメの曲ですよ。

      ジェレミー・ブレッドがお好きな方がお近くにいらっしゃって、なんだか嬉しいです。もう、彼以外のホームズはいないです、本当に。
      ポアロは原作で容姿がかなり限定されているのに、魅力的な俳優さんがいたものですね。
      (と言いつつ、まあホームズにはかなわないけどね、と思ったり 笑)

      "Love of Life"は、確か公の情報では、お相手のメアリーさんは、ご両親に障害があり、生まれながらの苦労人で、まだ売れる前のフレディを一緒に暮らして支えていました。
      二人が別れた原因は、フレディの浮気だったと思います。
      後になって和解して、良き友人として付き合いが続いた、とのこと。

      "Love of Life"を聴くと、フレディに物申してやりたい気分になりますが、無粋なので黙っていることにしています。

      ところで、私もひとつ嫌だったお話を。
      笑い飛ばしてください。

      私も社会的に立場が変わった時、友人に後を撃たれる扱いを受けましたが、彼らが何を考えての事か分からないので、それはそれと置いといて、いま続いているお付き合いを大事にしようと思いました。

      仕事上なら策を練るかもしれませんが、プライベートでまで疲弊したくないという、ねこあるきは厭世人です。

      Eddyさんは堅実なお方ですから、ご自身の信じられる道を進まれれば間違いは無いと存じます。生意気を申しまして、御免なさい。

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  4. こんばんは。

    早速お返事頂きまして有難う御座いました。

    >私の愚痴をお読み頂き、又ご自身のご体験をお聞かせ頂き、昨夜は申し訳け無いのすが心が軽く成りました。
    本来私は社交的ではないのですが、ずるい事にそつなくこなす癖があります。
    摩擦が嫌い、陰口が嫌いなのですが、どうも必ずそうしたい人が居て今の職場でも噂のあの人 にいつの間にか成っていました。
    でも何時も疚しい事も気持ちも無いので、平気です。
    どちらかと言えば私も厭世的ですし、人から離れていたい口です。誤解や偏見、理由のない噂、もう飽き飽きしています。

    今回は学生時代からの友人だったので、もっと気の置けない人物だと勝手に思っていたのです。
    済みません、又蒸し返して仕舞って。

    温かいお言葉 有難う御座いました。決して生意気などと思って居りません。

    では次回は 音楽のお話しで。culture club の「Cold shoulder」の和訳はなさっておられますか? 出来ましたら何時か 和訳なさって下さったら嬉しく存じます。 決して急がないで頂きたくお願い致します。

    では、今夜から週末にかけて厳しい寒波が来ますので、どうかお元気で。

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    1. Eddyさん、こんばんは。

      寒波襲来に"Cold shoulder"のリクエストをありがとうございます(笑)

      この曲がお好きな方は多いですね。
      うーん、名曲を前にすると、足がすくむのは、私の悪い癖です。
      いつも玉砕覚悟で和訳しております。

      だいぶお時間をいただいてしまうと思いますが、気長にお待ちいただければ幸いです。
      それに、リクエストより先に別の曲をアップすることが多いですが、どうかご容赦ください。

      やっと「ショウ・マスト・ゴー・オン」の字幕付き動画を作成しおえたばかりで、妙にずっしりと疲労感が残ります。
      死期を眼前に臆さず、一歩も後進しない。フレディは怖ろしい方です。

      Eddyさんの「ずるい」のは、才能ですよ。
      ねこあるきは愚直なので、教えを請いたいくらいです(笑)

      音楽もお話も楽しく、Eddyさんのお話しも興味深く、どうかまた、お気軽にお立ち寄りください。

      削除
  5. こんばんは。

    お返事有難う御座いました。

    お礼が書きたくて此処に書き込ませて頂きました。

    外は珍しく雷鳴。昨日から昼間も鳴ります。

    では短いですが 有難う御座いました。
    お返事は 大丈夫、お気になさらずに。

    又参ります。

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  6. 本文に”フレディとロジャーの高音と低音が面白いですね。
    最後のキャッキャ、ウフフまで。”とありますがが高温はフレディ-.マーキュリ-低音はブライアン.メイの間違いではないでしょうか?

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  7. 間違いではないですよ。
    リードボーカルの高音もフレディがやってますけどね

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