The Great Pretender - The PlattersとFreddie solo の2つ 和訳
ザ・プラターズの「グレート・プリテンダー」ですが、後半ではフレディー・マーキュリー版も和訳しました。
歌い方次第で、雰囲気も和訳も変わるのは不思議。
プラターズ版と比べてみてはいかがでしょうか。
管理人のねこあるきは、クイーンを聴くよりずーっと前に、プラターズのとりこになり、かと言って収集できる余裕もなく、ひたすら同じものを聴き続けた懐かしい過去があります。
初めてプラターズの公演を見に行ったときは、ハーブ・リードが歌う「16トン "sixteen tons"」の重低音に、痺れる想いをしたものでした。
ハーブは2012年に亡くなっているのですね。
実に惜しい。
▼1955年のザ・プラターズ「グレート・プリテンダー」
The Great Pretender 和訳 (ザ・プラターズ)
Oh oh, yes I'm the great pretender
ああ、そうさ、僕はとんだ思わせぶり
Pretending that I'm doing well
事も無げにやってみせる
My need is such I pretend too much
胸の内を悟られたくなくて、大袈裟なくらい
I'm lonely but no one can tell
孤独だとも。
でも、誰もそれを知るすべもない
Oh oh, yes I'm the great pretender
分かっている、僕はとんだ食わせ者
Adrift in a world of my own
自分だけの世界を漂って
I've played the game but to my real shame
上辺だけの駆け引きを楽しんでいたつもりなのに
待っていた現実は落胆だった
You've left me to grieve all alone
君が僕の元を去ってから、ぽつんと独り悲嘆に暮れる
Too real is this feeling of make believe
本当に起こった事実は、否応なしに信じなきゃいけない
Too real when I feel what my heart can't conceal
ときに現実は、僕の本音を隠し切れなくする
Yes I'm the great pretender
いいよ、成りすましで結構じゃないか
Just laughin' and gay like a clown
道化師のように、明るく笑おう
I seem to be what I'm not, you see
本音がどうであろうと、僕は見た目通り
I'm wearing my heart like a crown
泣きそうな心を無理に装って
王冠を乗せたかのように、華やかに
Pretending that you're still around
君がまだ、傍にいる様に振舞っていないと
僕はダメになりそうだけど
Too real is this feeling of make believe
どうあっても事実を受け入れなきゃいけない
Too real when I feel what my heart can't conceal
ときに現実は、どう取り繕っても僕の本音をむき出しにするんだね
Yes I'm the great pretender
分かってる、僕は強がりが過ぎるだけの男
Just laughin' and gay like the clown
いくらでもお道化て、笑っていよう
I seem to be what I'm not, you see
僕が何を思っていようといまいと、見たままさ
I'm wearing my heart like a crown
今にも消えそうな心に、宝飾の王冠を乗せて
煌びやかに見せよう
Pretending that you're still around
君がまだ、僕のそばにいると、自分に思い込ませて
(Still around)
以上です。
顔で笑って、心で泣いて。
リードボーカルのトニーも、コーラスのメンバーも笑みを浮かべ、楽し気に歌う姿がこの曲の雰囲気にマッチしてすごく良いです。
フレディーがカバーしたときは、オラついたオーバーアクション、ドラァグクイーンの格好、ねこあるきの脳内はプラターズに染まっていただけに「この名曲になんてことを!」とわなないたのも、今は昔。
フレディーならやりそう、というところで落ち着きました。
ここから、フレディー版の和訳です。
▼フレディーの「グレート・プリテンダー」PV
The Great Pretender (Freddie solo) 和訳 フレディーソロ
Oh oh, yes I'm the great pretender
まあ、僕ほどの嘘つきはいないだろうね
Pretending that I'm doing well
どうだい、うまいこと化けの皮かぶって、
あたかも自然に見えるだろう
My need is such I pretend too much
本音なんか出すくらいなら、馬鹿やってた方がマシさ
I'm lonely but no one can tell
僕は孤独だとしても、だからってどうってことない
Oh oh, yes I'm the great pretender
ごらん、僕はこんなに陽気な人物だろう
表向きだけでも
Adrift in a world of my own
自分さえ楽しければそれで良いんだ
I've played the game but to my real shame
人生なんて所詮、上辺のだけの賭け事だなんて
分かったつもりで遊んでいたら、
実際はそんな甘いものじゃなかった
You've left me to grieve all alone
君は結局、こんな僕を見限ってどこかへ行ってしまったね
Too real is this feeling of make believe
事実か、幻想かなんてどっちでも良いんだ
僕の身に起こった事だけを信じていたいけど
Too real when I feel what my heart can't conceal
それでも現実ってやつは、どこまでも追いかけてくる
Yes I'm the great pretender
僕の二面性は見事なもんだろう
Just laughin' and gay like a clown
大袈裟に大笑いして、バカ騒ぎして
I seem to be what I'm not, you see
僕の本心を知ろうとしないで、一緒に楽しくやろうよ
I'm wearing my heart like a crown
ゴテゴテ飾った王冠を、心に被せて
Pretending that you're still around
いつでも僕は独りじゃないって明るく振舞うんだ
Yeah,Too real when I feel what my heart can't conceal
ああ、どんなに仮面で装っても、現実が付きまとう
振り払っても、素顔を暴こうと真実が心に入り込んでくる
Yes I'm the great pretender
それでも僕は嘘を吐き続ける
仮想の現実が、僕の人生なんだ
Just laughin' and gay like the clown
騒々しいゲイでもピエロでも、
なんでもやってやろうじゃないか
I seem to be what I'm not, you see
人がどう思おうと知った事じゃない
皆の目に映る姿こそ事実なんだ
I'm wearing my heart like a crown
心にはいつも王冠が被せてある
内面がどうであってもさ
Pretending that you're
そして、君はまだ僕のそばにいる
Pretending that you're still around
僕は独りじゃないって信じているんだ
以上です。
なんだか「ライアー」が極限まできてしまった様に感じます。
おまけ。
フレディー版のPVメイキングと、登場するドラァグ・クイーンたちの紹介です。
▼左、ロジャー・テイラー
中央、ピーター・ストレイカー(フレディの友人、歌手)
右、フレディー・マーキュリーご自身
ロジャー・テイラーまで、何をなさっているのか。
▼グレート・プリテンダーの楽屋裏とメイキング。
なんだかんだ楽しんでいるご様子。
ボーン・トゥ・ラブ・ユーのNGシーンも少し入っています。
The Great Pretender といえばフレディ・マーキュリーしか知らなかったのですが、
返信削除オリジナルはこういう感じだったんですね。
全く雰囲気が違うので驚きです。
この歌い方が訳詞にぴったりですね。
フレディの歌を日本語にしたらどんな感じになるのでしょうか?
おや、こちらにもコメントをいただいたのですね。ありがとうございます。
削除そしてフレディーのカバーによる功罪がここにも。
プラターズも今は昔になりにけり、なんでしょうか。ねこあるきの中では今でもベストはプラターズなのですが。
そうですね、お時間をいただくと思いますが、フレディ版もやってみようかと存じます。
はなおのぺらさん、こんにちは。ねこあるきです。
返信削除お時間をいただきましたが、フレディ版をやってみました。
それまではバカバカしいPVだと一蹴しておりましたが、いざ、和訳してみると、フレディの心境を垣間見たような気になって、なんだか複雑な心境になりました。
リクエストに答えていただいてありがとうございます。
返信削除早速フレディ版の訳を読んでみました。
すごいですね。
読むだけでフレディ版のPVがリアルに浮かんできます。
自分の等身大パネルをいくつも並べて、王冠をかぶり、
ものすごいドヤ顔で歌っている姿が訳詞だけで想像できます。
プラターズとはまた違った魅力がありますね。
「事実か、幻想かなんてどっちでも良いんだ」
というところで、 Bohemian Rhapsodyの始めのところを思い出しました。
はなおのぺらさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
削除ボヘミアン・ラプソディの歌詞は、全く意識していなかったです。ただ、フレディという人物の生き方を、垣間見たような気になりました。
プラターズ一押しのねこあるきですが、フレディ版も和訳してみて良かったです。リクエストをいただき、ありがとうございました。
どうも最近、時間がとれなくて、推敲が甘い部分があると思いますが、お気に召していただけて嬉しいです。いずれ細かい部分は修正を入れようかと存じます。
ステキな訳ですね!私の動画の説明文にこちらを紹介させていただきました。
返信削除猫動画がお好きでしたら、見にいらしてください♪
https://youtu.be/CkFedqaamNU
素敵な和訳をありがとうございます!
返信削除フレディ・マーキュリーの生きた証を感じます。
高校生の時に知り合ったけど、その時は英語詩の音だけで歌っていました。意味わからずにね。
今はこの訳しがあり大変助かります。