2017年3月20日月曜日

Now I'm Here - Queen 和訳

Now I'm Here - Queen 和訳


「ナウ・アイム・ヒア」は、邦題「誘惑のロックンロール」。
炎のロックンロール」に続き、なんという意訳したタイトル。
そして2曲ともブライアン・メイ作です。

メイ氏の作る詩は、どうも理屈っぽく感じてしまうねこあるきです。

「ナウ・アイム・ヒア」は、歌詞の中に「dungeon 地下牢」の「peaches ピーチ」や、「Hoople フープル」など、補足が必要な単語が出てきます。

補足が長くなるので、和訳の最後にします。

ちなみに、ゲームのスーパーマリオは、まだこの時代には存在しないので、捕らえられたピーチ姫のことではありません。


▼Now I'm Here 誘惑のロックンロール。レインボーでのライブが有名でしょう。最初は真っ暗なのは、演出です。

オフィシャルの動画が良くなかったので、個人的に高画質の動画をアップしました。







▼CD版は、イヤホンかヘッドホンで聴くことをおススメします。
フレディが耳元でささやいてくる様に聴こえます。





" Now I'm Here " 和訳


Here I stand (here I stand)
僕はここだよ。

Look around around around around around
辺りを見渡してごらん

But you won't see me (but you won't see me)
だけど、見えてないね。


Now I'm here (Now I'm here),
さあ、ここだよ。

Now I'm there (Now I'm there)
ほら、こっち。


I'm just a 
たったいま

just a new man
僕は新しく生まれた。

Yes you made me live again, wow
君が蘇らせてくれたんだ

A baby I was when you took my hand
君が僕の手を取ってくれたとき、
まだ僕はほんの小さな赤ん坊だった。

And the light of the night burned bright
そして闇夜は瞬く間に燃えるように輝き

The people all stared didn't understand
それを見つめる人々は、何が起きたか分からなかった。

But you new my name on sight
だけど君は一目で僕の新しい名前を捉えていた。

Ooh whatever came of you and me
君と僕の間に何が起ころうと

America's new bride to be 
たとえアメリカからきれいな花嫁さんが迎えに来たとしても

ooh, don't worry baby I'm safe and sound
ああもう、心配しないで、僕の大切なひと。
僕が他に気を移すなんてことはしないよ。

Down in the dungeon just peaches 'n' me
まるで、地下牢の中にお姫様と僕の二人っきり。

Don't I love her so
だったら彼女を愛するのは当然でしょう。

Yes you made me live again, yeah
それと同じ、君がいてこその僕なんだ。

Yeah, ooh, a thin moon me in a smoke-screen sky
泣き出しそうな曇りガラスの空の向こう、
おぼろげに見える僕は新月。

Where the beams of your lovelight chase
君の愛が放つ輝き、僕はその光を追い求めている。

Don't move, don't speak, don't feel no pain
動かず、言葉も発せず、でも痛みは感じない。

With the rain running down my face
やがて冷たい雨が降り注ぎ、僕の頬を濡らしていると

Your matches still light up the sky
君が灯した小さなマッチの明かりが空まで届いて
僕の瞳に光を宿し

And many a tear lives on in my eye
幾多の涙が、雨より多く頬を伝う。

Down in the city just Hoople 'n' me
例えばさ。
もし、この街にフープルと僕だけになったとして

Don't I love him so
フープルが好きか、だなんて

Ooh, don't I love him so
そりゃあ、飛びつく勢いで大好きさ。

so long 
ずっと。

Wooh

Whatever comes of you and me
君と僕に、何が訪れようと

I love to leave my memory with you
残された記憶の中で、変わらずに君との日々を愛している。


Now I'm here (Now I'm here)
今、僕はここにいる。

Think I'll stay around around around around around around
僕はいつも、どこにだっているんだよ。

Down in the city justa you 'n' me (down in the city justa you 'n' me)
君と僕はついに出会えた。
この街で、今や二人っきりなんだ。

Don't I love you so
君を愛さないはずがないだろう。

Go, go, go, little Queenie
行け行け、僕のかわいいクイーニィ

hoo



以上です。


▼ライヴ・アット・ザ・レインボーから、字幕動画を作りました。1974年です。





さて、補足です。

最初に、有名ですが「クイーニィ」は、クイーンのファンたちを指します。

「Dungeon ダンジョン」は1970年代、ニューオーリンズにあったロックンロール・バーの名前。

「Peaches ピーチィズ」は、有名なジャズドラマーのジョニー・ヴィダコビッチの奥さんの愛称。

「Hoople フープル」は、ロックバンドの、モット・ザ・フープルのこと。

▼モット・ザ・フープル




クイーンは初めてのアメリカツアーで、モット・ザ・フープルの前座をつとめていました。
英米では、クイーンよりモット・ザ・フープルの方が有名でした。

とはいえ1973年~1974年、アルバムでは「シアー・ハート・アタック」の頃なので、日本との温度差を感じます。

アメリカのバー、「ダンジョン」でメイ氏は「ピーチズ」と出会い、モット・ザ・フープルとのツアーが成功したことが、この曲に影響しているのですね。
(メイ氏のブログに、この曲について解説が以前あったそうですが、今ではどうなんでしょう?)

あんまり個人的な固有名詞を歌詞に盛り込まれても、いまいち入り込めないのでやめて欲しいと思う反面、歴史を感じたりもします。





2 件のコメント:

  1. ねこあるきさん、こんばんは。

    ねこあるきさんの動画を拝見させていただいて、ついに、レインボーライブのDVDを買ってしまったゆまです。(CDで、追っかけをして、DVDまでwww)

    ねこあるきさんの和訳は、訳詞より訳詩ですね。
    そして闇夜は瞬く間に燃えるように輝き
    とか
    たくさんの涙が、ではなく
    幾多の涙が雨より多く頬を伝う

    なんて詩的な表現力なんでしょう

    ライブも真っ暗の中、白い衣装のフレディが、
    一瞬、一瞬見えて、たった今!で登場という演出は、すてきですね
    初期フレディっていうんですか?
    私は、レインボーやボヘミアンラプソディーのPVのフレディが、好きなんです。
    妖艷で王子様みたいで、なんであんなに変身しちゃったのかしら?
    でも、レインボーライブで、ゆっくりすてきなフレディを観ますね

    ねこあるきさん、詩的な和訳を本当にありがとうございます

    ゆまより


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    1. ゆまさん、こんばんは。ねこあるきです。
      いつもありがとうございます😊

      レインボーではフレディがセクシーだし、MCも良いし、販売前はブートレグで出回っているものか、グレイテスト・ヒッツでしか見たことが無かったので、飛躍的に音も画質が良いですし、レインボーのライブ、最高です。
      良いお買い物をなさいましたね!

      私の和訳が、というより、クイーンの歌詞が詩的で美しいです。
      ナウ・アイム・ヒアはブライアン・メイらしい知性も感じられますが、フレディの歌声に悩殺されます(笑)
      そう、フレディがなんであのような変貌を遂げたのか謎です。70年代の終わりくらいには、革パン・革ジャンばかり着るようになったらしく、そのあたりに何か心境の変化でもあったのでしょうか。
      本当に個人的ですが、初期の美フレディを捨て去るとは、なんと勿体ないと勝手に思います。歌い方も変わってるし…。

      おっと、初期フレディについて語り出したら、長くなります。すみません。
      ゆまさんには、いつもご覧になっていただいて、とても嬉しいです。

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